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伊勢谷友介被告初公判「もう2度と違法なことはしたくない」 懲役1年求刑 判決は22日

(2020年12月1日13:15)

伊勢谷友介被告初公判 懲役3年求刑 判決は
(伊勢谷友介=ツイッターから)

大麻取締法違反(所持)の罪に問われた俳優伊勢谷友介被告(44)の初公判が1日、東京地裁で開かれ、伊勢谷被告は起訴事実を認め「もう2度と違法なことはしたくない」と謝罪した。検察側は懲役1年を求刑して結審し判決は22日に言い渡される。

NHK NEWS WEBによると、伊勢谷被告は裁判官から起訴内容について間違いないかと尋ねられると「はい」と述べ起訴内容を認めた。
被告人質問で大麻を使用した経緯を聞かれると「26~7歳の頃オランダのアムステルダムで初めて大麻を使った」と述べた。「使わない時期もあったが去年秋ごろから再び使うようになった」とした上で「コロナで自宅にいるようになり打ち合わせもリモートになったため、空いている時間に使うようになった」と述べた。その上で「皆さんにご迷惑をおかけした。私自身いのちを使う場所を奪われた。もう2度と違法なことはしたくない」と謝罪した。
検察は「断続的に使用するなど依存性は明らか」として懲役1年を求刑した。判決は22日に言い渡される。

■入手経路の黙秘「私が勝手にしたことであって知人を巻き込みたくない」

フジテレビ系「バイキングMORE」(月~金、午前11時55分)によると、伊勢谷被告は大麻使用の動機について、リラックス効果や睡眠がよくなるためと述べた。そして逮捕時に所持していた大麻は「2、3日前に20グラムを10万円で知人から購入した」と述べたという。
入手経路について黙秘したことについて「私が勝手にしたことであって、迷惑を掛けないためにも知人を巻き込みたくない」と述べた。
検察から「再犯防止のために言うべきでは」と問われ「今回の事件で他人を傷つけたわけではないので」として名前は出さなかった。弁護側は、弁護人を通じてこの知人にはもう会わないということを伝えてあるとして再犯の可能性がないことを主張した。
また弁護側から「(リラックスや睡眠のために)お酒という方法はなかったか」と問われ「私もお酒は飲みます。しかし翌日に響いたり、体を鍛えることもあるので」と答えたという。

伊勢谷被告の初公判の傍聴券を求めて344人が並んだ。一般傍聴席は35席で倍率は9.8倍だった。コロナ感染拡大の中傍聴希望者も減少傾向にあるとみられる。

■事件の経過

伊勢谷被告は9月8日、東京・目黒区碑文谷の自宅で乾燥大麻4袋(約13・17グラム)を所持したとして警視庁組織犯罪対策5課(組対5課)に現行犯逮捕された。自宅からは大麻を吸引するために使うジョイントと呼ばれる巻き紙約500枚も押収され「大麻は自分が吸うために持っていたもの。日本では法に触れることは理解しています」などと容疑を認めたという。その一方で、入手先については「黙秘する」と供述しなかったという。

伊勢谷容疑者は起訴を受けて9月29日、弁護人を通じて直筆のコメントを発表した。「すべては私自身の奢り、未熟さや愚かさ、役者、および経営者としての責任感の欠如により引き起こした事態です。深く反省すると共に、これまでの身分に甘んじることなく、一社会人として社会的制裁をしっかりと受ける所存であり、失われた皆様のご信頼を一日でも早く取り戻せるよう、努力していく覚悟でおります」などと謝罪していた。

■判決の行方

判決の行方について「自分で大麻を使用していた単純所持での起訴で、初犯ということもあり執行猶予付きの有罪判決になるだろう。懲役1年、執行猶予3年程度の判決が予想される」(事情通)という。

■伊勢谷友介(いせや・ゆうすけ)

1976年5月29日生まれ。東京・目黒区出身。東京芸術大学美術部卒。在学中からファッションモデルとして活躍。1999年に映画「ワンダフルライフ」(是枝裕和監督)に映画初出演。「あしたのジョー」(2011年)、「新宿スワン」(2015年)、「翔んで埼玉」(2019年)など多数の映画に出演。2002年には「カクト」で初めて映画監督を務めた。さらにNHK大河ドラマ「龍馬伝」、「花燃ゆ」などのドラマにも出演するなど個性派俳優として活躍していた。9月5日に終了した日本テレビドラマ「未満警察 ミッドナイトランナー」では神奈川県警察学校の教官役を演じていた。7月21日に76歳で亡くなったデザイナー山本寛斎さんとは異母弟の関係。