濱口竜介監督「ドライブ・マイ・カー」ニューヨーク映画批評家協会賞で日本映画初の作品賞受賞

(2021年12月5日15:00)

濱口竜介監督「ドライブ・マイ・カー」ニューヨーク映画批評家協会賞で日本映画初の作品賞受賞
(脚本賞を受賞した濱口竜介監督㊨=カンヌ国際映画祭の公式サイトから)

アカデミー賞の前哨戦の一つの第87回ニューヨーク映画批評家協会賞が3日(現地時間)、発表され濱口竜介監督・脚本の「ドライブ・マイ・カー」が日本映画として初めて同賞の作品賞を受賞した。今年7月の第74回カンヌ国際映画祭で日本映画初の脚本賞を受賞したのに続く快挙となった。

「ドライブ・マイ・カー」は村上春樹氏の同名小説が原作。脚本家の妻を突然なくした西島秀俊が演じる舞台俳優の演出家が、専属の運転手(三浦透子)と出会いともに過ごすうちに、目を背けていた妻の秘密と向き合っていくという内容。今年7月に開催された第74回カンヌ国際映画祭で日本映画として初めて脚本賞を受賞したほか国際映画批評家連盟賞とエキュメニカル審査員賞など4部門で受賞。米第94回アカデミー賞の国際長編映画部門の日本代表に選ばれている。同作は日本で8月に公開されて各地でロングラン上映が続いている。

■第87回ニューヨーク映画批評家協会賞の受賞作品と受賞者

作品賞 「ドライブ・マイ・カー」
監督賞 ジェーン・カンピオン (「パワー・オブ・ザ・ドッグ」)
主演男優賞 ベネディクト・カンバーバッチ (「パワー・オブ・ザ・ドッグ」)
主演女優賞 レディー・ガガ (「ハウス・オブ・グッチ」)
助演男優賞 コディ・スミット=マクフィー (「パワー・オブ・ザ・ドッグ」)
助演女優賞 キャスリン・ハンター(「マクベス」)
脚本賞 ポール・トーマス・アンダーソン (「Licorice Pizza」)
撮影賞 ヤヌス・カミンスキー (「ウエスト・サイド・ストーリー」)
アニメ映画賞 「ミッチェル家とマシンの反乱」
外国語映画賞 「ザ・ワースト・パーソン・イン・ザ・ワールド」( ノルウェー)
ノンフィクション映画賞 「Flee」
特別賞 マーシャル・ファイン、マヤ・ケイド、ダイアン・ワイエルマン