俳優・古谷一行さん死去 78歳「余りにも突然な事」事務所発表

(2022年9月2日20:30)

俳優・古谷一行さん死去 78歳「余りにも突然な事」事務所発表
古谷一行さん(公式サイトから)

俳優の古谷一行さんが8月23日に死去したことが2日、わかった。78歳だった。所属事務所が発表した。古谷さんはTBS系「横溝正史シリーズ」(77年~78年)の金田一耕助役が人気を呼び当たり役になった。

所属事務所のフロム・ファーストプロダクションの公式サイトでは「弊社所属俳優 古谷一行が 2022 年 8 月 23 日 火 永眠いたしました。ここに皆様からの生前のご厚誼に深謝し、心から哀悼の意を表しますとともに、謹んでご報告申し上げます。弊社の誇るべき俳優として、数多の作品に出演し、かけがえのない財産を残してくれましたこと、心より感謝の気持ちを持ってお見送りさせていただく所存でございます」と発表した。
「病克服後、次なる挑戦に向けて、家族の見守りと共にトレーニングに通う日々を送っておりました矢先、この度の訃報となる予期せぬ出来事に見舞われてしまいました。余りにも突然な事に、ご遺族のご心痛は、計り知れないものでございます。マスコミ各社様には、どうぞそのお気持ちに寄り添って頂き、ご取材、ご弔問はご遠慮くださいますよう、切にお願い申し上げます」と要請した。
葬儀は遺族の意向により、家族のみで既に執り行われたという。「少し先にはなりますが、親族と相談の上「お別れ会」を執り行う予定です」としている。古谷さんは2011年に早期の肺がんが発見されて手術していた。

■古谷一行(ふるや・いっこう)

1944年1月2日生まれ。東京都出身。1964年、中央大学法学部在学中に俳優座要請所に入所。66年大学卒業後俳優座に入り、「アンナ・カレーニナ」(67年)などの舞台に立つ。「新選組」(69年)で映画デビュー。「富士山頂」(70年)、「幕末」(同)などに出演。72年俳優座を退団しフリーに。NHK「虹」(70年)をはじめテレビドラマに数多く出演し、TBS系「横溝正史シリーズ」(77年~78年)の金田一耕助役が人気を呼び、京都市民映画祭のテレビ部門男優賞を受賞した。大林宣彦監督の映画「金田一耕助の冒険」にも主演した。長男はロックバンド「Dragon Ash」noボーカル、降谷建志。