ビリー・アイリッシュ、11歳でポルノを見始め「脳を破壊された」と告白

(2021年12月15日15:45)

ビリー・アイリッシュ、11歳でポルノを見始め「脳を破壊された」と告白
ビリー・アイリッシュ(Instagram/@billieeilish)

米歌手ビリー・アイリッシュ(19)が11歳でポルノを見始めて「脳が破壊された」とラジオ番組で告白した。そしてよりハードなポルノサイトを見るようになり性や人間関係に対する考えを歪めてしまったなどと語った。

米紙ニューヨーク・ポスト(電子版)によると、アイリッシュは13日(現地時間)、米ラジオ番組「ハワード・スターン・ショー」に出演して、小学生だった11歳の時に生々しいポルノのネット動画を見始めて、ポルノに「脳を破壊された」とショッキングな告白をした。

アイリッシュはハワード・スターンのインタビューに答えて「女性として、ポルノは恥だと思う」とした上で「正直言って、昔はよくポルノを見ていたわ。11歳くらいの時にポルノを見始めたの」と告白。

そして「それが私の脳を破壊したと思うし、ポルノにたくさん触れていたことに信じられないほど打ちのめされた気分よ」と語った。そしてより生々しいタイプのポルノを見るようになり、それがセックスや人間関係に対する彼女の考えを歪めてしまったと認めた。

「暴力的なものでないと見ることができないほどになってしまったんだけど、それが魅力的だとは思えなくなった」という。
「私はヴァージンだった。何もしたことがなかった。そしてそれが問題を起こしたの…最初の何回かは、良くなかったけど断らなかった。それは自分が惹かれるものではないかと思ったから」と明かした。

やがて「虐待的な」ポルノサイトを見るようになり、それが原因で今は夜驚症や金縛りに悩まされているという。「ポルノがこれほどまでに愛されていることに腹が立つわ。そして、それをよしとした自分にも腹が立つわ」。さらに、女性の体に対して非現実的な期待を抱かせているとしてポルノ業界を非難した。

一方、アイリッシュはスターンに、自分の交際を人目に触れないようにしたいと語った。 ポルノの経験については正直に話したが、交際について質問されたとき恥ずかしそうだったという。「私は連続したデートをしていないし…人といちゃつくことはしない」という。「人々があなたを恐れているか、あなたが仲間から外れていると思うとき、人に会うのは本当に難しいです」と彼女は付け加えた。「昨年、私は一生独身でいるのだろうと思っていました。自分が誰かと付き合うなんて、想像もつかなかったわ」と語った。

■専門家は「インターネット・ポルノが中毒性を高める3つの要素」などを指摘

ニューヨーク性依存症センターの創設者ブラッド・サルツマン氏は、11歳で初めてオンラインポルノを見始める子供も珍しくはないという。「実際、それが普通なのです」と、セックスやポルノ中毒に悩む若い男性を治療してきたサルツマン氏は言う。彼らの多くは20代前半でアイリッシュとさほど変わらない年齢だ。「親は注意を払わないし、それ(ポルノへの接触)は彼らの残りの人生に影響を与える可能性があります」という。「ポルノを見ると、正常なセクシュアリティとはどのようなものかという認識がすっかり変わってしまい、交流の仕方も変わってしまうのです。彼らは他の人々を人間ではなく、性の対象として見始める可能性があります」と警鐘を鳴らした。

コーネル大学精神医学臨床助教のジブ・コーエン氏は、ポルノに触れる年齢が衝撃的に若いことを認めた。7歳や8歳の子どもがポルノにアクセスしていることがわかり、パニックになって相談に来る親もいるという。「幼い子どもたちがポルノに触れることで、性に対して非常に偏った不正確なイメージを持ってしまう。親密さや異性に対する認識にとって、決して良いものではありません。人々は、インターネット・ポルノは無害な娯楽ではないことを認識する必要があります。それは、今日ある最も中毒性の高い薬物かもしれません」と指摘した。インターネット・ポルノには中毒性を高める3つの要素があり、「どれも20年前には存在しなかったものだ。完全にアクセス可能で、完全に匿名であり、完全に手頃な価格、または無料で好きな味が無限にある」と指摘した。
コーエン氏は、親はポルノについて子供と率直に話し合うべきだと述べた。すべての子どもがポルノに触れないようにするのは「現実的ではない」という。しかし、ポルノを見ることによる影響の一部は、愛情深く気配りのできる大人からなる健全で安定した環境によって軽減される可能性があるとしている。