ベティ・ホワイトさん死去、99歳 90代まで現役で活躍

(2022年1月1日15:00)

ベティ・ホワイトさん死去、99歳 90代まで現役で活躍
ベティ・ホワイトさん(Instagram/@bettymwhite)

米女優ベティ・ホワイトさんが昨年12月31日(現地時間)、米カリフォルニア州ブレントウッドの自宅で死去した。99歳。1月17日の100歳の誕生日を目前にしての訃報となった。

米紙ニューヨーク・ポスト(電子版)は、80年以上のキャリアがあり「ゴールデン・ガールズ」や「メアリー・タイラー・ムーア・ショー」で忘れられない役を演じ、80代と90代で文化の象徴となったテレビスターの先駆者、ベティ・ホワイトさんが100歳の誕生日を待たずに亡くなったと報じた。

ホワイトさんのエージェントで親友のジェフ・ウィジャスさんは、「ベティはもうすぐ100歳になるというのに。私は彼女が永遠に生き続けると思っていました」と米誌「People」にコメントした。「ベティは、最愛の夫であるアレン・ルーデン(3人目の夫で1981年に死別)と一緒にいたいといつも思っていたので、亡くなることを恐れていなかったと思います。彼女はまた彼と一緒になれると信じていたのです」と語った。

ホワイトさんは1922年1月17日生まれ。シカゴ郊外のオークパーク出身。一家は後にカリフォルニア州に移り、最終的にロサンゼルスに移住した。テレビがまだ実験的な段階だった1939年に17歳でデビューして90代まで女優、司会者、そしてゲストとして出演し続け、芸能人の中で最も長いキャリアを持つ記録を持っていた。

1950年代にはハリウッドでのキャリアが軌道に乗り、「ベティ・ホワイト・ショー」など、単独でテレビ番組の司会を務めるようになった。1970年代の「メアリー・タイラー・ムーア・ショー」では、料理番組の司会者スー・アン・ニヴェンスを演じ、80年代の「ゴールデン・ガールズ」では、甘く素直なローズ・ナイランドを演じ、シットコムの先駆けとして、その魅力的な役柄で人気を呼んだ。

私生活では1945年に戦闘機パイロットのディック・バーカーさんと一時結婚して芸能界から離れたが離婚。1947年、ハリウッドのエージェント、レーン・アレンさんと再婚したが2年後に離婚した。1963年に「パスワード」の司会者アレン・ルーデンさんと3度目の結婚をして1981年にルーデンさんが亡くなるまで一緒にいた。

90代になってもほとんどペースを落とさず、「Betty White's Off Their Rockers」や「Betty White's Smartest Animals in America」に出演した。2018年、96歳のときに「私はただ働いていることに感謝しており、その気持ちをキャリア全体を通して持ち続けるのです」と語っていたという。

ホワイトさんはこれまで「メアリー・タイラー・ムーア・ショー」などで7つのエミー賞を受賞したほか、3つのアメリカン・コメディ・アワード、3つの映画俳優組合賞、テレビ番組視聴者賞を2回受賞。2011年には自著「If You Ask Me(And Of Course You Won‘t)」でグラミー賞最優秀スポーク・ワード・アルバム賞を受賞した。1995年にはテレビの殿堂入りを果たし、同年ハリウッド・ウォーク・オブ・フェームに星が授けられた。3人目の夫アレン・ルーデンさんの星のそばにあるという。