ウクライナ出身の女優ミラ・クニス、夫のアシュトン・カッチャーと難民救援のため35憶円集める募金活動

(2022年3月5日11:45)

ウクライナ出身の女優ミラ・クニス(38)が夫の俳優アシュトン・カッチャー(44)と共に、ウクライナからの難民救援のために募金組織を立ち上げ、現場で活動する団体に寄付し合計3000万ドル(約34億5000万円)の救援金を目標に活動していることを明らかにした

英紙デイリー・メール(電子版)によると、ミラとアシュトン夫妻は3日(現地時間)、「GoFundMe」を立ち上げ、「最も救援を必要としている人々に即時の援助を提供する」ために、現場で積極的に活動している2つの組織「Flexport.org」と「Airbnb.org」が3000万ドル(約34億5000万円)を集めるために活動することを目標に掲げた。

映画「ブラック・スワン」(2010年)や「バッド・ママ」(2016年)などで知られるミラは、旧ソ連時代のウクライナ・ソビエト社会主義共和国チェルニウツィーで生まれ、1991年に家族とロサンゼルスに移住した。ウクライナとアメリカの二重国籍を持つ。

ミラは、アシュトンとインスタグラムに動画を投稿し、母国でのロシア侵攻について初めて公の場で話した。
「私は1983年にウクライナのチェルニウツィーで生まれました。アメリカに来たのは1991年です。私はいつも自分をアメリカ人だと思っています」とミラ。「この国が私自身や私の家族にしてくれたことすべてを愛しています。でも、今日、ウクライナ人であることをこれほどまでに誇りに思ったことはありません」と語った。アシュトンは、「ウクライナ人と結婚していることをこれほど誇りに思ったことはない。私はウクライナと共に立ち上がります」とウクライナ支援を表明した。

ミラは続けて、「ウクライナで繰り広げられている出来事は壊滅的です。この世界にはこのような人類に対する不当な攻撃のための場所はないのです」とロシア軍の侵攻を非難した。ロシアがウクライナに侵攻して以来、100万人がウクライナから逃れているとされる。

アシュトンは、「(ミラが)生まれた国の人々の勇敢さ」を称賛する一方で、「安全を選んだ人々のニーズ」にも目を向けることの重要性を強調した。
「今の主な課題はロジスティックス(「原材料の調達から消費者の手に届くまで」といった一連の流れを一括で管理するシステム)です。住宅を確保し、物資や資源を現地に運ぶ必要があります」とアシュトンは説明した。前出の「Flexport.org」は、ポーランド、ルーマニア、ハンガリー、スロバキア、モルドバの難民拠点への救援物資の輸送を組織しているという。

ミラとアシュトンは夫妻が立ち上げた「GoFundMe.org」を通じて「Airbnb.org」と「Flexport.org」に最大300万ドル相当の寄付を行い、合計3000万ドルを集めることを目標にしている。現在、夫妻の「GoFundMe」には270万ドル(約3億1000万円)以上が集まっているという。