「ドクター・ストレンジ」の女優ザラ・フィシアンと夫が14件の児童性犯罪で告発される

(2022年4月29日12:00)

「ドクター・ストレンジ」の女優ザラ・フィシアンと夫が14件の児童性犯罪で起訴 被害女性がビデオで証言
ザラ・フィシアン㊨とビクター・マーク(Instagram/@zaraphythian)

「ドクター・ストレンジ」などで知られる英女優ザラ・フィシアン(36)と夫のテコンドー師範ビクター・マーク(59)が当時13歳の少女にラム酒を飲ませ性的虐待をして撮影するなど14件の児童性犯罪で告発された。

英紙デイリー・メール(電子版)によると28日(現地時間)、夫妻は英国のノッティンガムの裁判所に出廷した。フィシアンは女優になる前、英ノッティンガムシャー州で武道のインストラクターをしていた2005年から2008年にかけて当時少女の被害者にテコンドーの師範の夫と共に性的虐待を行ったとして告発された。夫妻は疑惑を否定しているという。

検察は性的虐待は被害者とされる女性がまだ13歳のときに始まったと指摘。テコンドーの師範のマークが信頼関係を利用して、少女をターゲットにして「性的衝動を満たす」ために、そして妻が「そのプロセスの一部として」行動していたと指摘した。また、少女は性的虐待が行われている間、フィシアンに「指導されているように感じた」という。夫妻は性的虐待のほとんどを撮影したとされる。

被害者の少女は夫婦の家で濃いラム酒を飲まされた後、フィシアンからマークと性行為をするように言われ、やり方を教えられたという。その後、マークは3年間、月に1、2回のペースで少女を虐待し、「誰にも言わないように」と口封じをしたとされている。

マークはさらに、2002年から2003年にかけて別の10代の少女に強制わいせつを行ったとされる4件でも告発されているが、マークはすべて否定しているという。

「ドクター・ストレンジ」の女優ザラ・フィシアンと夫が14件の児童性犯罪で告発される
ベネディクト・カンバーバッチ㊧とザラ・フィシアン(Instagram/@zaraphythian)

フィシアンは、2016年の「ドクター・ストレンジ」に女性魔術師役でベネディクト・カンバーバッチと共演したのをはじめ、「トライバル ゲット・アウト・アライブ」など、数々のアクション映画で女優やスタントマンとして活躍。最新のアクション映画「アクシデントマン2」は年内に公開される予定だという。

「ドクター・ストレンジ」の女優ザラ・フィシアンと夫が14件の児童性犯罪で告発される
アクションで活躍するザラ・フィシアン(Instagram/@zaraphythian)

■被害女性がビデオで証言「悪いことだとはわかっていましたが、どうしたらその状況から抜け出せるのか、何も言えなかった」

被害者とされる女性が警察に供述したビデオが法廷で公開された。その中で、彼女はノッティンガムのアーノルドにあるマークス夫妻の家に滞在し、そこでまだ13歳だったにもかかわらず、2人は彼女に「酒を飲ませる」ようになったと述べている。そこで虐待が始まったという。ザラは彼女に「挑戦ゲームをしよう」といってビクターに性行為始め、彼女にも同じようにするよう頼んだ。「それから私たち一人一人と交互にセックスをした」という。

現在20代後半の被害女性は、性行為は16歳まで「月に1、2回」続いたと主張している。マークは、あるときは自分と妻の様子を録画するよう求め、またあるときは彼女を撮影していたという。また、「悪いことだとはわかっていましたが、どうしたらその状況から抜け出せるのか、何も言えなかった」と述べた。そして、「もう何も言わない」ことに耐えられない」と感じた彼女はすることを決意したという。