米カントリー歌手ナオミ・ジャッドさん死去　76歳

米カントリー歌手で、母娘デュオ「ザ・ジャッズ」のナオミ・ジャッドさんが米テネシー州ナッシュビル近郊で死去した。76歳。家族が発表した。

米サイト「TMZ」によると、ジャッドさんの娘でカントリー歌手のウィノナ・ジャッド（57）と同女優のアシュレイ・ジャッド（54）は4月30日（現地時間）、声明を発表して「今日、私たち姉妹は悲劇を経験しました。私たちは美しい母を精神疾患という病気で失いました」と報告した。そして「私たちは打ちひしがれています。私たちは深い悲しみを乗り越えていますが、私たちが母を愛したように、母もまた世間から愛されていたのだと知っています。私たちは未知の領域にいます」と胸中を明かした。その他の詳細は明らかにされていないという。

ナオミさんは近年、幼少期にさかのぼるうつ病など、生涯にわたって取り組んできたさまざまな個人的苦悩について公表してきた。また、そのことが原因でカントリー・デュオ「ザ・ジャッズ」のパートナーの娘ウィノナと一時期疎遠になっていたことを明らかにしていた。しかし最近、和解し、今年10年以上ぶりに全米アリーナツアーを行う予定だったという。また、ウィノナとナオミは1日にカントリーミュージックの殿堂入り式典に一緒に登場する予定だったという。

「ザ・ジャッズ」は1983年に結成され、その後約10年間大成功を収めた。その間、6枚のスタジオアルバムと20枚以上のヒットシングル（その多くがトップ10以上にチャートイン）を生み出し、85年から92年の間にグラミー賞を5回受賞した。「Love Can Build a Bridge」「Girls Night Out」「Grandpa」「Young Love」など数多くのヒット曲がある。90年代に解散しそれぞれソロで活動をスタート。ナオミは、テレビや映画の世界にも進出した。 ＜br＞＜br＞ ナオミさんは1989年にゴスペルカルテットのラリー・ストリックランドと結婚。前述のウィノナとアシュレイの2人の娘がいる。