カーダシアン・ファミリー、名誉毀損裁判でブラック・チャイナに勝訴

(2022年5月3日12:15)

カーダシアン・ファミリー、名誉毀損裁判でブラック・チャイナに勝利
チャイナ㊨とカーダシアン家の(上の左から)ケンダル、キム、クリス、カイリー、(下の左から)クロエ、コートニー(インスタグラムから)

モデルのブラック・チャイナ(33)がカーダシアン・ファミリーに対して名誉棄損で1億400万ドル(約180億円)の損害賠償を求めた裁判の評決が2日にあり、チャイナの請求は棄却されカーダシアン・ファミリーの勝訴となった。

米サイト「TMZ」によると、カーダシアン一家はチャイナとの激しい法廷闘争を繰り広げて勝利を収めた。陪審員は一家に味方したという。評決が読み上げられたときカーダシアン一家はニューヨークのメット・ガラに出席して誰も出廷しなかったという。

チャイナは、カーダシアン一家が彼女を中傷し、ロブ・カーダシアン(33)とのリアリティ番組をキャンセルさせることによって彼女のキャリアを台無しにしようと共謀したと主張して、クリス、キム、クロエ、カイリーの4人に対し、収入減で4000万ドル、将来の収入として見込まれた6000万ドル以上、さらには精神的苦痛に対する損害賠償3600万ドルなど計1億400万ドル(約182億円)を求めて2017年に提訴した。裁判は最近約2週間にわたって行われ両者は法廷で対決してきた。カーダシアン一家の長男ロブはチャイナとの間に娘をもうけて婚約していたが2017年に破局していた。

カーダシアン・ファミリー、名誉毀損裁判でブラック・チャイナに勝訴
ブラック・チャイナ㊨とロブ・カーダシアン(インスタグラムから)

カーダシアン一家はチャイナがロブに暴力を振るい、ロブとカイリー・ジェンナー(25)を殺すと脅していたと主張。証言の多くは、2016年12月のチャイナとロブの間に起きた事件に焦点を当てた。当時チャイナはロブの子供を妊娠しており、彼らのリアリティ番組「ロブ&チャイナ」は、第2シーズンのために準備していた最中だったという。

カーダシアン家は、チャイナがロブの頭に銃を突きつけ、電話のコードを首に巻きつけて殺すと脅したと主張し、激しい口論から逃げようとしたロブを金属の棒で殴り、ロブの車に家具を投げつけたと主張。一方のチャイナは、ロブのこめかみに銃口を向け、首にコードを巻きつけたのは冗談だったと主張し、ロブの車に何かを投げつけたり殴ったりしたことはないと否定した。

裁判には母親のクリス・ジェンナー(66)、クロエ、キム、カイリー、ロブさらにクリスのボーイフレンド、コリー・ギャンブルなどカーダシアン家のほぼ全員が証言台に立ったという。陪審員は最終的に損害賠償の請求は棄却し、クリス、キム、カイリーは自分たちの経済的利益を守るために行動したと認めたという。

■カーダシアン・ファミリー

エンターテインメント、ファッション、ビジネスの分野で活躍するセレブ一家。O・J・シンプソンの弁護団の1人の弁護士ロバート・カーダシアン(2003年59歳で没)とクリス・ジェンナーの間にコートニー・カーダシアン、キム・カーダシアン、クロエ・カーダシアン、ロブ・カーダシアンがいる。クリスはロブと離婚後、元陸上十種競技の選手で1976年モントリオール五輪金メダリストのブルース・ジェンナー(のちにトランスジェンダーであることを公表し女性名のケイトリン・ジェンナーに改名)と再婚し、モデルのケンダル・ジェンナー、カイリー・ジェンナーをもうけた。
カーダシアン・ファミリーを追跡するリアリティ番組「カーダシアン家のお騒がせセレブライフ」(2007年~2021年)が人気を呼んだ。