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ハリウッド特急便
「トップガン マーヴェリック」でトム・クルーズが操縦するジェット機は本物の極超音速ステルス機だった!?
(2022年5月7日21:40)
トム・クルーズ主演の「トップガン マーヴェリック」(5月27日公開)でトムが実際に操縦しているジェット機は、伝説のステルスジェット機の工場スカンクワークス社が映画のプロデュ―サーと開発した本物の極超音速ステルスジェット機の可能性があるという。英紙がスクープとして報じた。
英紙デイリー・ミラー(電子版)によると、米ロッキード・マーティン社のCEOジェームズ・タイクレット氏は、同社の秘密開発部門であるスカンクワークス社が、「トップガンー」のプロデューサーと協力してジェット機を制作したことを認めたという。映画に登場するのは現在同社が開発中の超音速ジェット機「SR-72」のデザイン画像を基にした架空の超音速ジェット機「ダークスター」で、映画に登場させて「最先端かつ未来に向けた技術を大画面に映し出す」としている。
ロッキード・マーティン社が開発中のSR-72は、同社のウェブサイトによると、2030年までに実用化される可能性があるという。タイクレット社は、「スカンクワークスのメンバーが『トップガン』のプロデューサーと組んで、最先端で未来につながる技術を大画面に展開したもので、極超音速飛行開発の重要な仕事になった」と語ったという。
ロッキード・マーティン社の幹部ジョン・ニールソン氏はツイッターで「映画に登場するダークスターはSR-72かもしれないもので映画でこっそり見せてくれる可能性がある」と投稿した。
無人航空機として構想されているSR-72は、マッハ6の速度で飛行。ニューヨークから上海まで民間航空機では約15時間かかるが、同機は2時間で到着するという。
スカンクワークス社は、米国初のスパイ機をはじめ、高速のブラックバードや、ステルス・ジェット機を開発したことで知られている。ロッキード・マーチン社のハイパーソニックス・プログラムマネージャーのブラッド・リーランド氏は、「この飛行機は『1時間以内に大陸のほぼすべての場所で攻撃する』ように設計されている」としたうえで「スピードは、今後数十年の間に出現する脅威に対抗するための次世代航空機である。この技術は、ステルス機が今日の戦場を変えているのと同様に、戦場でのゲームチェンジャーとなるだろう」と述べている。このジェット機はF22とほぼ同じ大きさで、フルスケールの複合サイクルエンジンを搭載すると予想されている。敵が反応することが出来ないほど速いという。