トム・クルーズが来日記者会見 36年ぶり続編「トップガン マーヴェリック」を語る

(2022年5月23日19:15)

トム・クルーズが来日記者会見 36年ぶり続編「トップガン マーヴェリック」を語る
記者会見で語るトム・クルーズ(23日、都内で=YouTubeから)

トム・クルーズ(59)が1作目の「トップガン」(1986年)から36年ぶりの続編「トップガン マーヴェリック」(27日、日米同時公開)のキャンペーンで来日し23日、プロデュ―サーのジェリー・ブラッカイマー(78)とともに都内で記者会見を行った。

トムは会見の冒頭で「前作を作ってから36年が経ちました。そしてこの作品をお届けすることになるまで(コロナ禍で延期になり)2年待つことになりました。また戻ってくることができてとても嬉しいです。そして皆さんとこの作品を共にすることができて、とても今興奮していますし、2人にとってもとても感動する場面です」とあいさつした。
そして「初めて日本に来たのは『トップガン』のときでした。そして何年も経ちここで皆さんと、こうしてくることができて皆さんの顔を見ることができてとてもうれしく思います」と語った。

「バッドボーイズ」シリーズ、「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズなどを手がけ、前作「トップガン」の製作も担当しているプロデュ―サーのジェリー・ブラッカイマーは「この作品を携えて来日するということ、そしてトムと一緒に来日できた。彼は一番のビッグスターだと思います。この映画を皆さんと共有できたらと思います」とあいさつした。

トムは4年ぶりの来日に「この作品を持ってくることができてとても興奮しています。友人たちに絶対に日本に来るから心配しないでといいましたし、大きなスクリーンで楽しんでいただくためにこの映画を作りますということを言いました。ジェリーと大きなスクリーンで楽しんでいける作品ができました」と語った。

続編を作ることになった経緯について「何十年も続編を作ることを求められていたがまだ私は準備ができていなかった。そして80年代からいろいろやりたいこともありまして、考えていく中で。もちろんジェリーと一緒にこの作品を作り上げたいということもありましたし、ちゃんと正しいところを見出さなければいけないということもありました。また観客の皆さんにまるで戦闘機のコックピットにいるような体験を感じてもらえる作品にしたということもありましたし、感情的なストーリーというところと、すべての要素がそろったところで作ることができました」という。

■トム「本当にF-18の戦闘機の中にいるよう体験をしていただける作品になっています」

「作品をご覧になって頂いて皆さんに感じていただけると思うんですが、本当にF-18の戦闘機の中にいるよう体験をしていただける作品になっています」と語った。そしてブラッカイマーについて「プロデューサーとして伝説的な人物であることはもちろんなんですが、私たち2人はストーリーに対する愛と映画に対する愛を持っています。そして私たちがお届けする作品には先端の技術を駆使しながらも、すべてキャラクターが中心になる作品です。観客の皆さんには見たことがないような体験ができると思います。皆さんを楽しませることができて感動的な作品になっています」と自信を見せた。

そして「この作品は生きるということを祝福し称えるような作品になっています。皆さんが最初の『トップガン』をご覧になって劇場を後にしたような、本当に最高だと思うような特別魔感覚を皆さん居感じて頂ける作品になっていると思います」と語った。
「そして私たちは待ったんです。ただ続編を作るということではなく、単に映画を作るというようなことはしていません。私が映画を作るときは必ず自分の限界を超えることができるように、もっと観客の皆さんに楽しんでもらうことができるのではないかという思いでジェリーとこの映画を作りました」という。

トム・クルーズが来日記者会見 36年ぶり続編「トップガン マーヴェリック」を語る
トム・クルーズ㊨とジェリー・ブラッカイマー(23日、都内で=YouTubeから)



■ジェリー「トムは3か月間のプログラムを作って俳優たちがF-18に乗れるようにトレーニングを行った」

今作ではトムをはじめ俳優たちが実際に戦闘機に乗って空中シーンを撮影していることについてジェリーは「トムと仕事をするときはリアルなものを作らないといけない。そしてトムは実際に自分自身で免許を持ったパイロットです。トムは3か月間のプログラムを作って俳優たちがF-18に乗れるようにトレーニングをしたんです。俳優たちはまずプロペラ機に乗って、それから曲芸飛行をする飛行機に乗りまして、そしてジェット機に乗っていくんですけど。Gに耐える体勢を作るためです。1Gは自分の体重です。彼らは撮影中7から8Gに耐えなくてはいけない。自分の体重かける7から8ということになります。それに耐えられないとF-18には乗れないということです。これを3か月かけて体勢を作っていきました。最初の『トップガン』のときに俳優たちはF-14に載せました。でも、使えるのはトムだけで、ほかの俳優は全員吐くか失神しました」と明かした。
「今回は映画の中で飛行機が上昇すれば彼らも上昇し、急降下すれば彼らも降下している。曲芸のようなターンをすれば彼らもそれを体験する。全部リアルなんです。実際に海軍のパイロットのようなことを実際にしているんです」と明かした。

「トムは35年の間に、とにかく業界での最高の監督たちや脚本家たち、俳優たちと一緒に仕事をしてきて、彼はまるでスポンジのように彼らのいろんな知識とかをすべて吸収した。ですから『トップガン』の中でそういう様々な彼の知識が発揮されています。どうやったら人々を楽しませるか、そういう要素がすべて入っている。それが『トップガン マーヴェリック』です」と語った。

トムは「私自身、ジェリーから学びました。彼はもちろん最高のプロデューサーなんですが、私は若い俳優として最高だったことは彼から学ぶことができてすばらしい経験をすることができました。彼のキャリアを見て頂ければ本当にすごい方だとおわかりいただけると思いますが、『ビバリーヒルズコップ』や『パイレーツ・オブ・カリビアン』など本当に素晴らしい先端の作品を多く輩出されている方です」。 「そしてジェリーの映画に対する情熱は衰えることがなくさらに熱くなっていて、今回また一緒になったんですがまるで時間にお経過を感じさせないような素晴らしい体験でした。もちろん大変なチャレンジの映画でしたけど私たちはチャレンジすることが大好きですしとても楽しかったです」という。

また「キャストも本当に頑張ってくれました。今回残念ながら私たちと一緒に来ることはできなかったんですけど、本当に素晴らしい人たちでした」と俳優陣を称えた。

■トムが撮影エピソードを熱く語る「戦闘機などを使って本当に多くの撮影をして、何度も何度も再撮影を繰り返した」

その後、報道陣との質疑応答になり、空中シーンの撮影について聞かれ、トムは十数分間撮影のエピソードを熱く語った。

「まず一番最初のF-14のとき(1作目)なんですけど、トニー・スコット(監督)が開発したカメラで、5分間ほどの映像を機内で撮れるというのがあったんです。それから10年以上の間、私自身が操縦できますので、どういうことができるんだろうということをずっと考えていたんです。そして多くの人からまた『トップガン』をやってほしいという要望がとてもたくさんあったんです。やるとしたらどういうアプローチをすればいいんだろうというところで、空中の撮影のやり方の仕組みとかをいろいろ考えていました。そして時間と共に技術も変わっていきましたし、いろいろなものが開発されたということがありました。そして『バリー・シール/アメリカをはめた男』(2017年、トムが実在のパイロットを演じた伝記犯罪映画)でカメラを機体に着けて撮影をしたということもあったり、自分が車を運転して撮るというやり方もわかっていたんです。そして自分がカーレースをしているときなんですが、カメラをどこに配置したらいいのか、どういうストーリーを伝えることができるかと考えます」と語った。
「そして曲芸飛行の訓練のとき、いろいろな飛行機を訓練するんですけど、P51という第二次世界大戦のころの飛行機なんですけど、実際にこの『トップガン マーヴェリック』の最初と最後の方で登場するんですが、編隊を組むなどいろいろなことを考えながら、映画としてどういうことを伝えることができるのかということを常に考えています。
そしてジェリーと私は何年もの間どのような形で作品が作れるんだろうかということになりまして、『バリー・シール/アメリカをはめた男』とか、『フォールアウト』(2018年の『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』)のヘリコプターを操縦するシーンとか。そういった経験から日々映画でどういったことができるのか経験しまして、実際に使える技術も見ましたし、ジェリーともずっと話をしました。そしてグリーンスクリーンを使わないということもジェリーは賛同してくれました。そして海軍の方にこういうことをやりたいという話を持ち掛けたときに、ただ戦闘機を使って撮影するというところだけではなく、ちゃんとストーリーとカメラを使うということもありましたし、視覚的にちゃんと理解していただかなくてはということがありました」などと語った。
「またストーリーが一番重要なことだということを思って作品を作っているんですけど、どこにカメラを置けばいいのか、そしてどのような形で何を伝えるか、広角のレンズなのかロングのレンズなのか。そしてどういう感情を伝えたいのか、何を作りたいのかということを常に考えています。また、アーティストとしてはまず才能というものがありますが、才能というものは能力としてですね、自分が何か作りたい作品に対してそれが、見る側に対してどのように何を作り、どのような影響を起こすことができるかということになると思うんですが、例えば笑いを生むものであったり、泣かせるようなものだったり、感動を生むようなものだったり、さまざまあると思うんですけれども、どういったストーリーを伝えたいのかということを考えています」などと語った。

■ジェリー「空中シーンを22台のカメラで撮ったこともあった」

ジェリー・ブラッカイマーは「トムがいるからこの映画ができた。朝早くから起きてみんなが飛ぶ前にブリーフィングを行うんですね。俳優たちは本物のトップガンに人たちと飛ぶんですけど、飛んでる間は映像は見れないので音声だけが聞こえている。降りてから見てそこでまたディスカッションが始まる」と明かした。
「そして正しいものじゃないという判断になると、すべてトムが説明しなおして、そしてもう1回俳優たちがトムと一緒に飛ぶというプロセスが何度も何度も行う。本当に複雑で難しい撮影なんです」という。
「パイロットたちと(戦闘機の)コックピットの中にこの器具はいらないんじゃないかと相談して、コックピットに6台のカメラを設置した。このカメラは『トップガン』のためにソニーが開発したもので、バッテリーと本体が切り離してあり、俳優たちがカメラのスイッチを入れたり切ったりを自分たちがやらなくてはならなかった。照明もやらなくてはならない、もちろん俳優ですから演技をしなくてはならない。トムがブリーフィングをするときには地上にあるコックピットでリハーサルをやったんです」。
「最高で24台のカメラが回っているときがあった。地上とコックピットと、機体の外側に着けられたものもありましたし、別の飛行機からカメラを向けて撮影した。ですから皆さんが実際に体験できるという風になっています」などと語った。
その後も質問が続きトムとジェリー・ブラッカイマーが「トップガン マーヴェリック」の撮影秘話などについて語った。
トムとジェリーの記者会見はYouTubeで生配信された。24日に都内で行われる「トップガン マーヴェリック」のジャパンプレミアもYouTubeで生中継される。トムとジェリーが出席して舞台挨拶を行う。

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