ヴィオラ・デイヴィス、ハリウッドのストライキに賛同して新作「G20」の製作を中断

(2023年7月30日13:15)

ヴィオラ・デイヴィス、ハリウッドのストライキに賛同して新作「G20」の製作を中断
ヴィオラ・デイヴィス(Instagram/@violadavis)

「フェンス」、「スーサイド・スクワット」などで知られる女優のヴィオラ・デイヴィス(57)がハリウッドのストライキに賛同して新作映画「G20」の製作を中断したことが分かった。

米TMZによると、「フェンス」(2016年)でアカデミー賞助演女優賞を受賞するなどハリウッドで活躍する女優のヴィオラ・デイヴィスは、A級女優の規範を作るかもしれないという。最近、インディペンデント映画としてスト参加免除を受けたにもかかわらず、新作映画の製作を中止することを明らかにした。すべてはハリウッドのストライキを支援するためだという。

デイヴィスは29日(現地時間)、アマゾンの映画『G20』から手を引くと語った。「私はこの映画が大好きですが、ストライキ中にこの製作を進めるのは適切ではないと思っています」という。「このプロジェクトのプロデューサーたちが、この決断に同意してくれたことに感謝しています。JuVeeプロダクションと私は、俳優たち、全米映画俳優組合(SAG―AFTRA)、全米脚本家組合(WGA)と連帯します」と表明した。

『G20』はテロリスト集団がG20サミットを襲撃するなか、デヴィス演じる米大統領が従軍経験を生かして自身の家族や他国のリーダーらを守ろうとするアクションするラー映画。

『G20』のプロデューサーたちは、アマゾンが明らかにメジャースタジオであるにもかかわらず、製作続行の許可を得ていたという。独立系の制作会社がもこの作品に参加していることも、撮影を許可された理由のようだという。いずれにしても、何千人もの俳優がストに参加している中で撮影を続けるすることは、彼女にとって良いことではなかったようだ。

映画・テレビ制作者同盟(AMPTP)と直接的なつながりのないインディーズ映画に所属しているために活動を続けることができるのだという。一方で、彼らの継続的な活動を裏切り行為とみなして眉をひそめる者もいるという。ヴィオラがストに参加したことで、他のA級スターたちも同じことをするようになるかもしれないという。

ブラッド・ピットはF1映画『Apex』の撮影をハンガリーで行っていたが、その後SAGとWGAに従うため、すべての製作を中止したといわれている。

また、アン・ハサウェイ、ジェナ・オルテガ、ポール・ラッド、マシュー・マコノヒー、マーク・ウォールバーグ、シガーニー・ウィーバー、マッツ・ミケルセン、ベン・キングズレー、デイヴ・バウティスタ、アイス・キューブ、ダコタ・ファニング、ジョン・マルコヴィッチ、ショーン・ペンなどもストを支持しているという。

組合側は動画配信の再生回収をもとにした報酬や、製作会社が保有する情報をもとにAI技術を使って俳優の演技している映像を新たに生成したり俳優の演技うぃ変更したりすることで、出演や収入減につながるとしてAIで代替をしない保証などを求めている。経営側との交渉な難航し、ストは数か月続く可能性もあるという。