米俳優ライアン・オニールさん死去 82歳 「ある愛の詩」「ペーパームーン」

(2023年12月9日14:00)

米俳優ライアン・オニールさん死去 82歳 「ある愛の誌」「ペーパームーン」
ライアン・オニールさん(Instagram/@ryan_o_neal)

「ある愛の詩」、「ペーパー・ムーン」などで知られる米俳優ライアン・オニールさんが8日(現地時間)、死去した。82歳だった。息子のパトリック・オニールさんが同日明らかにした。死因は公表していない。米メディアが報じた。

息子のパトリックさんは自身のインスタグラムでで、「これは私が今まで言わなければならなかった最も厳しいことですが、父は今日、愛するチームに支えられ安らかに息を引き取りました」と報告した。
そして「父ライアン・オニールはいつも僕のヒーローだった。僕は父を尊敬していたし、父はいつも人生よりも大きな存在だった。人間として、父は寛大だった。そして、どんな部屋でも一番面白い人だった。そして最もハンサムで、明らかに魅力的でもあった。致命的なコンボだ。人を笑わせるのが大好きだった。それが彼の目標だった。どんな状況でも、ジョークが見つかれば、彼はそれに釘付けになった。彼は本当に私たちを笑わせたかった。そして私たちは皆笑った。毎回。楽しかった。太陽の下で楽しんだ」などとつづった。

米俳優ライアン・オニールさん死去 82歳 「ある愛の誌」「ペーパームーン」
「ある愛の誌」のオニールさんとアリ・マッグロー(Instagram/@ryan_o_neal)

オニールさんは1941年4月20日生まれ。米ロサンゼルス出身。1964年、TVシリーズ「ペイトン・プレイス物語」のロドニー・ハリントン役で俳優として大ブレイクした。1970年、映画「ある愛の詩」が大ヒットしてアカデミー賞にノミネートされた。また、娘のテイタム・オニールと共演した「ペーパー・ムーン」で、テイタムがアカデミー賞助演女優賞を受賞して話題を呼んだ。またスタンリー・キューブリック監督の「バリー・リンドン」(1975年)に主演するなど数多くのの映画に出演した。

米俳優ライアン・オニールさん死去 82歳 「ある愛の誌」「ペーパームーン」
オニールさんとファラ・フォーセット(Instagram/@ryan_o_neal)

米紙ニューヨーク・ポスト(電子版)によると、オニールさんは2001年に白血病、2012年に前立腺がんと診断された。彼は当初、ステージ4のがんであると述べていたが、後にステージ2であることを明らかにした。2017年に背中の手術を受け、長年アルコール依存症と薬物乱用に苦しんでいたこという。死因はまだ不明だという。

オニールさんは注目を集めるロマンスでも有名で、1963年から1967年までジョアンナ・ムーアと結婚。2人の間に テイタムとグリフィンの2人の子供がいる。1967年にリー・テイラー・ヤングと結婚し、息子のパトリックをもうけたが1971年に離婚。
TVシリーズ「チャーリーズ・エンジェル」で一世を風靡した女優ファラ・フォーセットは、1979年から1997年まで、そして2001年から2009年に彼女が亡くなるまでパートナーだった。1985年には息子レッドモンドをもうけたが結婚はしていない。

波乱万丈の私生活でテイタムとグリフィンとの確執も報じられたが、テイタムは4月20日のオニールさんの82歳の誕生日を祝ってSNSで「お父さん、誕生日おめでとう」と祝福した。またパトリックは「82歳の誕生日に父と時間を共有できたことを光栄に思う」と祝福していた。