アル・パチーノ、アカデミー賞プレゼンターで”混乱”の真相明かす

(2024年3月14日10:30)

アル・パチーノ、アカデミー賞プレゼンターで”混乱”の真相明かす”
アル・パチーノ(Instagram/@alfredo_james_pacino)

アル・パチーノ(83)が10日(現地時間)にロサンゼルスで開催された第96回アカデミー賞の授賞式で作品賞のプレゼンタ―を務めた際に、各候補作品の紹介を飛ばして発表したため、「授賞式を混乱させた」などとSNSで非難されている騒動に言及し、意外な”真相”を明かした。
br> パチーノは授賞式のトリとなる作品賞のプレゼンターとして、「ゴッドファーザー」のテーマ曲に乗って登場し、スタンディングオベーションで迎えられた。ところが、TMZによると、各症の発表の恒例の手順である各候補者を読み上げずに、いきなり「オッペンハイマー」の作品賞を発表。

ある視聴者はX(旧ツイッター)に「アル・パチーノのオスカー作品賞の発表は、それ以外は楽しい授賞式の中で最も混乱した瞬間だった」と投稿するなど”失態”として物議をかもす結果に。

騒動を受けてパチーノは、ノミネート作品の紹介をを除外するのは自分の決定ではなく、アカデミー賞授賞式のプロデューサーから求められたことを実行しただけだと明らかにした。

「はっきりさせておきたいのですが、それらを省略するのは私の意図ではなく、式典全体を通して個別に強調されていたため、再度言わないというプロデューサーの選択でした」とTMZに語ったという。「ノミネートされることは人生の大きな節目であり、十分に認められないことは不快で傷つくことだと言うことはわかっています」と付け加えたという。

「オッペンハイマー」は、作品賞のほかに、クリストファー・ノーランの監督賞、キリアン・マーフィーの主演男優賞、ロバート・ダウニー・Jr.の助演男優賞を含む、ノミネートされた13部門のうち7部門を独占した。

パチーノはシリーズ1作目の「ゴッドファーザー」(72)でアカデミー賞助演男優賞にノミネート、「セルピコ」(73)、「ゴッドファーザーPARTⅡ」(74)、狼たちの午後」(75)、「ジャスティス」(79)で主演男優賞にノミネートされ、「セント・オブ・ウーマン/夢の香り」(92年)で初のアカデミー主演男優賞を受賞している。「カリートの道」(93)、「ヒート」(95)など数多くの話題作に出演し、近年でも「アイリッシュマン」(19)でアカデミー賞助演男優賞にノミネートされるなどハリウッドの伝説の俳優。
レジェンドらしからぬ騒動だったが、いずれにしても作品賞の各候補作品の紹介を忘れたわけではなかったようだ。