ショーン・コムズ被告に新たな訴訟 原告の男性「10歳の時、オーディション中に薬物を飲まされレイプされた」

(2024年10月29日9:00)

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ショーン・コムズ(Instagram/@diddy)

ラッパーで米音楽業界の大物プロデューサーのディディことショーン・コムズ被告(54)の性的虐待事件で、新たな訴訟が持ち上がった。原告は男性で、「10歳の時にオーディション中に薬物を飲まされレイプされた」と主張している。

米サイトTMZによると、これまでで最も衝撃的なディディの疑惑が持ち上がった。新しい訴訟は、ジョン・ドウ(匿名の男性の原告)が28日(現地時間)、ニューヨーク州で起こした。代理人のトニー・バズビー弁護士が提出した訴状によると、男性は2005年夏、コムズのオーディションを受けるために両親とニューヨークへ向かった。コムズは男性の家族に会う前に、彼だけに会いたいと言ったと主張している。

男性はNYのマディソン・スクエア・ガーデン近くのホテルでコムズに会い、何曲かラップを歌いうまくいったという。
コムズはどれほどスターになりたがっているかを尋ね、男性は「何でもする 」と答えたという。その時、コムズの関係者が男性にソーダを飲ませ、それを飲んだ後、「少しおかしい 」と感じ始めたと主張している。そのソーダに麻薬が混入されていたと考えているという。

男性によると、コムズはもっと近くに来るように言い、「たまにはやりたくないこともやらなきゃダメだよ 」という趣旨のことを言ったという。そしてオーラルセックスを強要したという。その後男性は気を失ったという。目を覚ますと、ズボンを脱がされており、レイプされたと思ったと主張している。コムズは、もし彼が何があったかを話したら両親に危害を加えると脅したため、警察に被害を届けることができなかったと主張している。

それ以来、原告は夜恐怖症(夜、眠っている時に突然起き上がり、極度のパニックを起こす障害)になり、普通の子供時代を過ごすことを奪われたと主張。コムズとコムズのすべての会社を性的暴行で訴え、損害賠償を求めている。

コムズの弁護団はTMZの取材に、「この訴訟の弁護士は、真実よりもメディアの注目を集めることに興味がある。ばかげていて明らかに虚偽の主張による新しい売名行為。コムズ氏は、男性であろうと女性であろうと、成人であろうと未成年であろうと、誰に対しても性的暴行や人身売買をしたことはありません」と疑惑を否定しているという。

■コムズ被告の性的暴行事件

コムズ被告は9月16日(現地時間)、複数の女性に性的虐待を加えたとして性的人身売買の罪などで逮捕され、起訴された。検察は、コムズが性的人身売買と薬物を使った乱交パーティーに女性を強制的に参加させ、その模様を録画して口外しないよう脅迫したとしている。
10月1日には、新たに120人以上の被害者が薬物使用による性的虐待を受けたとして訴訟を起こすことが明らかになった。被害者の代理人トニー・バズビー弁護士が1日(現地時間)、テキサス州ヒューストンで記者会見して明らかにした。ほとんどの訴訟はニューヨークとロサンゼルスで、個別に訴訟を起こす予定だという。今回の新たな訴訟はその一つとみられている。