ハード・ヒット 発信制限」 車に爆弾を仕掛けられた銀行支店長と犯人の壮絶な攻防

(2022年2月24日12:15)

ハード・ヒット 発信制限」 車に爆弾を仕掛けられた銀行支店長と犯人の壮絶な攻防
「ハード・ヒット 発信制限」(©2021 CJ ENM, TPS COMPANY ALL RIGHTS RESERVED)(配給:クロックワークス)

子供たちを学校に送り出勤しようとしていた銀行の支店長が「車から降りた瞬間に爆弾が爆発する」と謎の電話を受けて絶体絶命の危機を迎える中、子供を守り悪戦苦闘するドラマを描いたノンストップ・アクション・スリラー。主役の支店長に「SOBOKU/ソボク」(2021年)などの映画やドラマ「トッケビ~君がくれた愛しい日々~」(2016年)などのチョ・ウジン。その娘にホラー映画「サバハ」(2019年)で一人二役を演じて注目を集めたイ・ジェイン、犯人役に「操作された都市」〈2017年〉などの若手俳優チ・チャンウクなどのキャストで、監督は本作が長編監督デビューとなった韓国映画界のトップ編集マン、キム・チャンジュ。韓国初登場No.1ヒットとなった話題作。

ハード・ヒット 発信制限」 車に爆弾を仕掛けられた銀行支店長と犯人の壮絶な攻防
「ハード・ヒット 発信制限」(©2021 CJ ENM, TPS COMPANY ALL RIGHTS RESERVED)

■ストーリー

銀行支店長のソンギュ(チョ・ウジン)は、毎朝車で娘のへイン(イ・ジェイン)と幼い息子を学校に送り届けてから職場に向かっていた。いつもと変わらない日常だったが、ある日運転中に「発信番号表示制限電話」(非通知電話)の着信があり電話に出ると「シートの下に爆弾を仕掛けた」「車から降りれば、仕掛けた爆弾が爆発する」と男が告げた。たちの悪いいたずら電話だと思って最初は相手にしなかったが、その直後に近くの車から同僚が降りた瞬間に大爆発が起きてソンギュと子供たちは恐怖のどん底に落とされる。やがて犯人は巨額の金銭を要求し「警察に通報すれば爆発する」と脅す。ソンギュは犯人の指示に従い目的地に車を走らせながら電話で金策したり、事件を確認した警察の追跡から逃げながら運転を続けるうちに、犯人の目的と意外な事件の背景が浮上してくる。

■見どころ

極限状況の中で車を運転し続け、金策の電話をしたり、ソンギュを追うパトカーとカーチェイスをしたり、途中に事故でけがをして泣く息子を助けてもらうよう犯人に懇願したり、怒りと恐怖に押しつぶされそうになりながら必死で車を走らせる支店長のソンギュをチョ・ウジンが迫真の演技で熱演している。また娘役のイ・ジェインの恐怖の演技も真に迫っていて、ドラマにリアルな緊迫感をもたらし最後まで目が離せない展開が続く。そして姿を現す犯人と支店長の意外な接点が浮上し、社会派的な視点からも描かれている点が”隠し味“になってこの映画に厚みを与えている。
(2月25日(金) シネマート新宿ほか 全国ロードショー)