2026年世界で最も稼いだホラー映画「オブセッション 災愛」カリー・バーカー監督オフィシャルインタビュー

(2026年7月18日9:00)

2026年世界で最も稼いだホラー映画「オブセッション 災愛」カリー・バーカー監督オフィシャルインタビュー
「オブセッション 災愛」ポスタービジュアル

世界興収4億ドル(約640億円)を突破し、2026年世界で最も稼いだホラー映画「オブセッション 災愛」が17日、公開になりカリー・バーカー監督(26 )のオフィシャルインタビューが公開になった。

公開以来、北米で社会現象級の大ヒットを続ける映画『オブセッション 災愛』(原題:OBSESSION)は、破竹の勢いは留まることを知らず、北米累計興収が2億4千ドルを超え、全世界での興行収入は遂に4億ドルを突破。2026年世界で最も稼いだホラー映画となった。(7月10日時点|Box Office Mojo調べ)
さらに、6月30日に発表された「2026 Astra Midseason Movie Awards」にて最優秀ホラー作品賞を受賞。あわせて、主人公ニッキー役のインディ・ナヴァレッテが最優秀主演女優賞に選ばれたほか、7月2日に発表された「VARIETY」選「2026年上半期ベストホラー」の第1位に輝き、2026年上半期を代表する注目作として高い評価を獲得した。そんなホラー界の新時代を告げる衝撃作『OBSESSION』(原題)が、邦題『オブセッション 災愛』として、7月17日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほかにて全国公開になった。

2026年世界で最も稼いだホラー映画「オブセッション 災愛」カリー・バーカー監督オフィシャルインタビュー
カリー・バーカー監督

そうしたなか、11歳から映画作りをはじめは26歳の若きYouTuber出身の異才監督が、オフィシャルインタビューで、同作の誕生秘話や撮影エピソードなどを大いに語った。(※興行収入などの数値は2026年5月27日取材時時点のもの)

――こうしてお話しできるのが本当に楽しみでした。今、あなたは、ハリウッドで最も勢いのある映画監督となりましたね。ご自身では、この状況をどう感じていますか?初めての劇場向けの映画だというのに、大ヒットし、今や誰もがこの映画について話しています。
本当に信じられない状況になっていて、できるだけ地に足をつけていようとしています!今では外を歩くだけでも、以前よりずっと多くの人に声をかけられます。もっとも、この4年間くらいは、時々街で気づかれたり、写真を頼まれたりするので、結構慣れてはいたのですが、(『オブセッション 災愛』の公開以来)まったく別次元になったと感じています!。
でも正直、部屋にこもって自分の作業をして、スマホの電源を切ってしまえば、普段通りの生活ができます。自分でも、「何も変わっていない」と自分自身に言い聞かせるよう心がけています。

――映画祭で上映した時点ですでに感触は良かったかと思いますが、全米公開でここまで大きなヒットとなったのは、さすがに予想外だったのでしょうか?
 もちろん予想外でした!公開前には「興行収入はこれくらいいくのでは」という数字が(業界内で)いろいろ飛び交っていましたが、僕はかなり楽観的なタイプなので、「1億ドルに達してくれないかな」と思ったりしていました。もしもそれが現実になったなら、すごすぎる話でした。だけど、今やその大台を超えそうになっているんですよ。(※注:取材時点は2026年5月27日。7月9日現時点はすでに全米興収2.4億ドル超え、世界興収4億ドルを突破)
自分の映画の興行成績をリアルタイムで追う経験は初めてでしたし、その過程自体が楽しかったです!不安や緊張も含めて、その“ジェットコースター”を味わうことに興奮を感じました!ここまで成功するなんて、まさに誰にも予想できなかったと思います。この映画は、前例のないような数字を出したのです。
実は、僕とマネージャー、それからエージェントのジョーダンとの間で、「初週末に北米興収2000万ドルを超えたら全員タトゥーを入れよう」という約束をしていたんです(笑)。結果は1700万ドルだったのですが、まったく想定しなかったことに、翌週に2000万ドルを超える数字を出したんです。まさか、公開初週末より、翌週末の方がもっと稼ぐことになるなんて、こんなことは誰も予想しませんよね。

――きっとご家族や友人、あるいはまったく知らない人からもいろいろな反応を聞いていると思います。何か意外だったり、「それは面白い」と思ったりした反応はありましたか?
面白い考察はいろいろ聞きましたね。たとえば、ある人は「映画の中盤でニッキーはサラの頭皮を剥ぎ、その髪を身につけている」と言っていました。それは事実ではありませんが、そういうファン理論を聞くのは楽しいです。「実はニッキーは劇中に登場する〇〇そのものなのでは」という説もありました。しかも、その説を裏づける証拠まで並べられていて、「違うけど、それは面白いな」と感心しました(笑)。

――私はこの映画をとても楽しみました。この作品に多くの人が共感できるのは、状況設定はかなり極端でありつつ、根本にあるテーマが非常に普遍的で時代を超えているからだと思います。誰だって「誰かに愛されたい」と思いますよね。そのベーシックなテーマを、どうやって新鮮なものにしてみせたのでしょうか?
僕はいつも、「別バージョン」を作る感覚で作品に向き合っています。だけど、自分に語れないことを語ろうとはしません。たとえ一見すると「どこかで見たことがある」と感じる設定だったとしても、僕はそれまでと全然違うバージョンのものを作ります。 もちろん、それには相当な思考と労力が必要です。前にあったのと同じものにはしたくありませんからね。僕は常に、一番変わった方向に持っていきたいし、「ここでこう来たか」という展開にしたいと思っています。

――もともとは(YouTubeで配信した短編映画)「The Chair」の長編化のオファーを受けたのですが、その代わりにこの企画を提案したとのこと。このアイデア自体はどのくらい前から持っていたのでしょう?また、着想源は何だったのでしょうか?
このアイデア自体はかなり前から持っていました。最初は、メモに書き留めていた走り書きでした。「ある男女がお互いに執着し、その関係が狂気に発展する」というものです。
僕の作品は全部、最初はスマホのメモから始まっています。何か思いついたら書き留め、あとから「これは、あの“男に執着する女の話”に使えるかも」といったように少しずつ付け足していくのです。そうやって、次第に形になっていきます。
これも、そうやって基本のアイデア自体が以前からあったところに、後に“願い”の要素が加わったのです。きっかけは(アメリカの長寿人気アニメ番組)「ザ・シンプソンズ」のある回に「モンキーズ・ポー(猿の手)」的な、“願いが裏目に出る”話が出てきたことでした。その時、「この要素は執着の話とすごく相性がいいのではないか」と思ったのです。つまり、“執着”というテーマはもともと存在していて、そこに“願いが裏切る”要素が加わり、最終的に全部が結びついたということなんです。

――面白いですね。でも、あなた自身は魔法や奇跡、あるいは超常的な力のようなものを信じるタイプですか?世の中にはそういう迷信もたくさんありますが。
僕は、あまり迷信深いタイプではありません。ただ、「引き寄せ」みたいなものは、多少あるような気もしています。決してスピリチュアルな人間ではありませんが、自分の成功の一部は、自分で“引き寄せてきた”ような気もするので。ただ、単に宇宙に向かって願えば叶うというのではなく、むしろプラシーボ効果に近いと思います。
つまり、「こうなりたい」と意識することで、その目標に向かう行動を自然に取り続ける。常に自分に目標を思い出させるから、結果的に実現へ向かっていく。だから、“引き寄せ”というより、実際に行動して現実化しているという考えですが、うまく答えになってるでしょうか…?(笑)

――「願いの柳(ワン・ウィッシュ・ウィロー)」のCM映像が面白かったです。あの商品のアイデアはどこからきたのでしょうか。【「願いの柳(ワン・ウィッシュ・ウィロー)」のCM映像 https://www.onewishwillow.com/】
「願いの柳(ワン・ウィッシュ・ウィロー)」は、完全に自分で考えました。店で買える物にしたかったのです。突然家の前に届く謎のアイテムにはしたくありませんでしたし、「どこから来たかわからない不思議な物体」のような設定も前に見た感じがあります。流れ星みたいなものにするのも嫌でした。ちゃんと“物理的に存在する物”にしたかったのです。それでいろいろ調べてみたのですが、ストーリーに合うものが見つからず、最終的に「全部自分で作ろう」ということになりました。それが「願いの柳(ワン・ウィッシュ・ウィローです。
(商品の箱を取り出して)実物があるので、お見せしましょう。僕の机の上に置いてあります。完成作や予告編の中で、ベアがこれを手にしますよね。まさに、これがそうです。

――箱のデザインからして素敵ですね。
ありがとうございます!

――そこにもかなり時間と労力をかけたのでしょうか?
はい、かなりこだわりました!。この箱を完成させるのには、映画本編を撮影するより時間がかかっているんです。撮影自体は20日程度でしたが、じつは、この箱のデザインが完成するまでには4か月ほどかかっているんです!

――今回が初の長編劇場映画で、しかもわずか20日間、低予算で撮影したわけですが、どうやってこなしてみせたのでしょうか?
この映画に関わった人たちは、みんな、映画作りが好きだからという理由で集まってきてくれました。才能があって情熱的なチームに恵まれた僕は、本当に幸運です!もしこの仕事に飽きていたり、僕を信じてくれない人たちでチームが構成されていたりしていたら、きっとうまくいかなかったと思います。
たとえば、カメラ会社のPanavisionも、機材を割引価格で貸してくれたんですよ。この映画は、本当にどこにおいても恵まれていました。

――もちろんこれまでにも映画制作経験はおありだったわけですが、劇場用である今回は大きなステップアップだったかと思います。そんな中で一番大変だったことは何でしたか?
新しい人たちと仕事をすることは、ひとつ大変なことではありました。それと、スケジュールに従って撮影することもですね。今までは、基本的にスケジュールというものがなかったので。たとえば、(YouTubeで配信された)「Milk & Serial」は、納得いくまで何テイクでも撮れましたし、その日に終わらなければ翌日に回せば済むことでした。自分が満足するまで続けることができたのです。
でも「オブセッション 災愛」や(次回作)「Anything But Ghosts」みたいな(劇場用に作る)映画では、そうはいきません。撮影時間は一日に12時間しかなく、翌日には別のシーンや別のロケ地が控えています。だから、その日に必要とされているものはその日のうちに全部撮り切らなければなりませんし、後になってまた戻るのは難しい。それは、僕にとって大変でしたが興味深い体験になりました。

――特に撮影が大変だったシーンはありましたか?
パーティーのシーンですね。登場人物も多く、動きも複雑な中、全員の集中力を保つ必要がありましたから。エキストラも大勢いましたし。それに、危険なスタントが絡むシーンもかなり神経を使いました。それから、クライマックスは特にすばらしいものにしなければならないと思っていたので特に緊張しました。映画全体における重要性を理解していただけに、プレッシャーは大きかったです。

――キャスティングが完璧でしたが、ベア役のマイケルとニッキー役のインディのそれぞれの起用の決め手は?
マイケルに関しては、彼の声に独特の純真さを見ました。同時に、どこか闇を感じさせるようなニュアンスもありました。それがこの役にぴったりだと思ったんです。“不器用さ”の演技もうまいですし、初めて彼に会った時から「この人こそベアだ」と感じました。彼は人に同情させるのがうまいです。それに、彼には純粋さがあります。
インディは、“普通のニッキー”の部分にたくさんのものを持ち込んでくれたと思います。ニッキーは単なる“感じのいい隣の女の子”ではなく、ちょっと生意気で、ボーイッシュな雰囲気もあるキャラクターです。インディはそこを自然に引き出してくれました。そこがとてもよかったです!

――そんなインディが“普通のニッキー”と“普通じゃないニッキー”を演じ分ける上でどのような演出をしましたか?
僕がインディに伝えたのは、「これはたしかに“ワン・ウィッシュ・ウィロー”による魔法が存在する世界の話。それは観客も受け入れている。でも、ここからは男と女の話だと思ってほしい」ということ。「ニッキーはベアに執着している。ベアを自分のものにしておくためには、どんなことでもする。そこを意識してほしい。それをゴールだと思って」ということでした。
その結果として生まれるのは、“悪魔的で恐ろしい存在”ではなく、“嫉妬深くて、必死で、少し面倒くさい女性”です。僕が狙ったのは、それだったのです。

――あなたは昔からホラー映画のファンだったのでしょうか?
はい、そうでした。

――特に強い影響を受けたホラー作品はありますか?
「ザ・リング」は、子どもの頃に観て、とても怖いと感じました。それと、「悪魔のいけにえ」。「ヘレディタリー/継承」は僕が17歳くらいの時に公開されて、かなり衝撃的でした。「ミッドサマー」は19歳くらいの時に観て、やはり影響を受けています。

――最初にカメラを手に取って、自分で映画を作ったのはいつ頃ですか?
11歳くらいのときで、本当に小さい頃から映画を作っていました。今、弟のドリアンも同じようなことをしています。彼は10歳ですが、たぶん僕に影響を受けているのでしょう。弟を見ていると、「自分もあの頃こうだったな」と思い出します。同じことをやっているのを見るのは、興味深いです。

――その後、あなたはYouTubeからキャリアを築いていきました。自分が新しい世代の象徴だと感じていますか?
自分ではそんなふうに感じていませんが、周囲がそのように見てくれているのは感じています。ただ、実のところ、僕はそこまで“典型的なYouTuber”ではないんです。アルゴリズムを研究したり、登録者数を伸ばすことに全力だったりするタイプではありません。
たとえばマーププライヤーは本物のYouTuberです。彼はまさにそれを仕事にしていて、最近は映画も作りました。だから、僕自身がそういう“新世代の顔”みたいに言われるのは、ちょっと不思議な気もします。

――でも、あなたの成功は、夢を持つ人たちに可能性を感じさせていると思いますか?
それは間違いなくあると思いますね。実際、DMが送られてきたりしますし、「カリー・バーカーに影響されました」というInstagram投稿を見かけたりします。短編映画を撮っている動画だったりとか。そういうのを見ると、「自分は誰かにインスピレーションを与えているのだな」と感じ、とてもうれしくなります!

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メイキング写真、㊧からニッキー役のインディ・ナヴァレッティ、バーカー監督、ベア役のマイケル・ジョンストン
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■「オブセッション 災愛」とカリー・バーカー監督

物語の主人公は、孤独で内向的な青年ベア。想いを寄せる女性ニッキーとの距離を縮めたい一心で、“願いを叶える”という不気味なまじない「ワン・ウィッシュ・ウィロー」に手を出したことから、彼の日常は少しずつ狂い始める。純粋だったはずの恋愛感情は執着へと変貌し、“最愛”が“災愛”へと反転していく――。誰もが抱える「愛されたい」という欲望を出発点に、恋愛感情と紙一重に存在する“オブセッション(執着)”を描き出した本作は、“ネオ・ロマンティック・ホラー”とも呼ぶべき、新時代の恐怖映画だ。

監督を務めたのは、本作で長編デビューを果たした新鋭 カリー・バーカー。ホラー界のヒットメーカー、ジェイソン・ブラムに「限られた予算とスケジュールで、これだけの作品に仕上げたのは本当に見事」と賞賛されたカリー・バーカー監督は、YouTubeで配信したスケッチ・コメディ動画で多くのフォロワーを獲得した新鋭クリエイター。ファウンド・フッテージものの初長編ホラー動画『Milk & Serial』では、200万回以上の再生回数を叩き出した実績も持つ。初の劇場映画となる本作では、A24などの独立系ホラーにも通じる人間の内面的恐怖を探求し、ジャンプスケアとユーモアを自在に操る映像センスを遺憾なく発揮。ベアの視点でストーリーを語り、感情的にも観る者を没入させるこの新たな才能は、コメディアン出身のジョーダン・ピール(『ゲット・アウト』)やザック・クレッガー(『WEAPONS/ウェポンズ』)、元YouTuberのダニー&マイケル・フィリッポウ(『TALK TOME トーク・トゥ・ミー』)に続く逸材。さらに今後の待機作として、ブラムハウス製作の次回作『AnythingBut Ghosts』、A24による『悪魔のいけにえ』のリブート企画『Texas Chainsaw Massacre』への参加も決定しており、現代ホラーの最前線への飛躍が約束されている、いまもっとも注目を浴びる新鋭監督。

主演は、繊細さと危うさを兼ね備えた若手俳優 マイケル・ジョンストン。そして大きな注目を集めているのが、ヒロイン・ニッキーを演じた新星インディ・ナヴァレッテだ。理想的な恋人として現れながら、次第に不穏な変化を見せていくニッキーを圧倒的な存在感で演じ切り、新世代スター誕生を強く印象づけている。“愛”の甘美さと狂気をスリリングに描き切った『オブセッション 災愛』は、観終えたあと誰かと“愛とは何か”を語り合いたくなる、刺激的でセンセーショナルな一本となっている。

2026年世界で最も稼いだホラー映画「オブセッション 災愛」カリー・バーカー監督オフィシャルインタビュー 
「オブセッション 災愛」場面写真
2026年世界で最も稼いだホラー映画「オブセッション 災愛」カリー・バーカー監督オフィシャルインタビュー 
2026年世界で最も稼いだホラー映画「オブセッション 災愛」カリー・バーカー監督オフィシャルインタビュー 
2026年世界で最も稼いだホラー映画「オブセッション 災愛」カリー・バーカー監督オフィシャルインタビュー 



【STORY】
想い続けた彼女の心を掴むため、青年は禁じられた願いに手を伸ばす。「ワン・ウィッシュ・ウィロー」――その願いの代償、膨張する“愛”に襲われ、想像を絶する惨劇に呑み込まれていく。

【作品情報】
監督・脚本・編集:カリー・バーカー
キャスト:マイケル・ジョンストン、インディ・ナヴァレッテ、クーパー・トムリンソン、メーガン・ローレス
レイティング:R15+
配給:パルコ、ユニバーサル映画
© 2026 Focus Features LLC.
公式サイト:https://www.universalpictures.jp/micro/obsaiai 公式X:@obsession_saiai 7月17日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国公開中