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香港の民主化運動家の周庭氏「CIA」説や「中国のエージェント」説を否定

(2020年1月3日)

香港の民主化運動の香港衆志(デモシスト)メンバー、周庭(アグネス・チョウ)氏(23)が、ネット上に流れている「CIA」説や「中国のエージェント」説などをフェイクニュースとしてツイッターで否定。1月13日に日本で行われる香港問題のシンポジウムにネット中継で参加して香港問題について語ることを明らかにした。

「ツイッターには私に関するフェイクニュースが非常に多いと気付いて驚きました。周庭は実はCIAとか中国のエージェントとか、バカバカしい、そして面白いフェイクニュースが誰かに拡散されています。本当に私に抗議したいのなら、このようなレベルの低い手段ではなく、まともな議論をしてみたら?」と周庭氏。

「私はどの政府からもお金をもらってないしエージェントでもない。ただの自由を求める1人の香港大学生だ。以上。」という。

そして「香港研究をしている倉田徹先生と倉田明子先生が、香港情勢に関する本を出しました。これから1月13日に出版記念シンポジウムを開催します。私もネット中継で参加します!興味を持っている方はぜひ登録してください!」と呼びかけた。

その著書は「香港危機の深層―『逃亡犯条例』改正問題と『一国二制度』のゆくえ」(東京外国語大学出版会、12月27日発売)で、東京外語大学のHPによると、緊急出版を記念して、1月13日に東京・府中市の同大学において、シンポジウム「香港危機に終わりはあるのか?」を開催するという。

周氏は「この数年間で日本のファッションやコスメが大好きになりました。憧れの日本のファッション誌の取材を受けたい!という夢も、いつか叶うといいな」とファンションの世界に対する関心があることも明かした。

そうしたなか、5大要求を掲げる民主化運動と香港政府の溝は深いままで、背後にいる中国の思惑も絡んでデモは続いている。

香港では元旦から100万人を超える大規模なデモが行われた。警察の許可を得たデモだったが警官隊は催涙弾、ペッパースプレー、放水をデモ隊に浴びせるなどして多数の逮捕者が出たという。香港情勢は2020年も予断を許さない緊迫した状況が続きそうだ。