米銃乱射事件のロバート・クリモ容疑者、銃撃犯描く動画投稿していた 女装して逃走後逮捕

(2022年6月7日13:30)

米銃乱射事件のロバート・クリモ容疑者、銃撃犯描く動画投稿していた 女装して逃走後逮捕
ロバート・クリモ(自身が投稿した動画から)

米イリノイ州ハイランドパークで独立記念日の4日(現地時間)、7人が死亡し少なくとも30人が負傷した銃乱射事件で逮捕されたロバート・クリモ容疑者(22)が、SNSで銃撃犯を描いた動画や警官に射殺されるイラストなどを投稿していたことがわかった。また、逮捕を逃れるため女装していたという。


米サイト「TMZ」によると、レイク郡保安官事務所のクリストファー・コベリ副所長は、クリモは合法的に購入した高性能ライフルで70発以上を撃ち、自分のタトゥーを隠すために女装をしたと明らかにした。また死者数が6人から7人に増えたことを報告した。クリモは7件の殺人で訴追された。ビルの屋上から発砲し襲撃後ライフルを置いて逃走した。現場が大混乱する中、女装していたために群衆に紛れ込むことができたという。クリモはその後、近くの母親の家に歩いて行き、母親の車を借りて逃走し、警察とカーチェイスをしたのちに逮捕された。

クリモは、ネット上で学校の銃乱射事件をジョークにし、銃を傍らに置いて警官に撃ち殺されるイラストまで描いていた。

クリモは何年も前からSNSに、大量殺戮の暴力的な画像を投稿していた。彼は「Awake the Rapper」という名前でラッパーを名乗り、毎月1万6千人のSpotifyリスナーがいたという。

クオモが描いたイラストの1つには、地面に横たわり、ライフルを傍らに置いて死んだと思われる男が、警察に詰め寄られている様子が描かれていた。また、鎧兜を着たクリモが教室の床に弾丸を投げつけている絵もある。

クオモは政治家を軽蔑しているようだったという。昨年秋、テレビの生中継で自殺したペンシルベニア州の役人バド・ドワイヤーの写真を投稿し、「政治家がまだこんな風に演説してくれたらいいのに」というキャプションを添えた。

しかし、トランプ前大統領には好意的なようで、いくつかの集会には「Where's Waldo」の格好で出席していたという。また、トランプの旗を身にまとった写真もある。

クオモは大量殺人や暴力に魅了されていることを公然と語っていたという。そして多くの人がこれを何年も見ていました。これまでのところ、司法当局に警告するような直接的な脅威はなかったが、司法当局には知られていたという。