トランプ暗殺未遂犯トーマス・クルックス 2016年にトランプ支持の高校同級生を嘲笑していた

(2024年7月18日11:45)

トランプ暗殺未遂犯トーマス・マシュー・クルックス 2016年にトランプ支持の高校同級生を嘲笑していた
トランプ前大統領㊧を狙撃したトーマス・クルックス㊨

米ペンシルバニア州バトラーで13日(現地時間)に開かれた集会で、トランプ前大統領を銃撃して右耳を負傷させ、集会に出席していた1人が死亡、他の2人が負傷し、その場で射殺されたトーマス・クルックス容疑者(20)の犯行動機が謎に包まれているが、2016年の大統領選当時にトランプ支持の高校の同級生を嘲笑していたとの証言が浮上した。米メディアが報じた。

米紙ニューヨーク・ポスト(電子版)によると、トランプ氏、ヒラリー・クリントン氏、バーニー・サンダース氏が大統領選に出馬していた2016年当時、クルックスと同じ高校に通っていたヴィンセント・タオルミナさんは、「彼は政治家が嫌いだった」と明かした。

タオルミナさんはFox News Digitalに、「彼は私たちの政治家が好きではありませんでした」と語り、クルックスがかつて自分をバカにし、トランプ氏を支持したことを「愚かだ」とほのめかしたことを思い出したという。

「私がヒスパニック系であることと、トランプ支持であることを話しました。すると彼は、『ヒスパニックなんだから、トランプを嫌うべきじゃないか』と言ったんです」という「いや、彼は素晴らしい」というと、クルックスはタオル皆さんを「バカだ」と言ったという。

さらに、「彼らは間違いなく、私たちの学校で銃を乱射するという脅迫をするタイプでした」という。「彼を知っている人なら誰でも、何かを察知していたはずです」とタオルミナさんは語った。

クルックスはペンシルバニア州ピッツバーグ郊外のベセル・パークの質素な家で両親と暮らしていた。父親は、リバタリアン(個人的な自由、経済的な自由の双方を重視する、自由主義上の政治思想・政治哲学の立場のリバタリアリズムを主張する人)で、母親は以前は民主党だったが、近所の人は庭にMAGA(トランプ氏のメッセージ、Make America Great Again)の看板があった野を見たことがあるという。姉を含む一家は、捜査当局に協力しているとだけ答え、沈黙を守っているという。
クルックスは、民主党支持だったがその後共和党支持になったと報じられているが、犯罪歴はなく、精神疾患も記録されていないという。使用したAR式ライフルは父親のもので、その日の朝に合法的に購入した弾薬を使用したという。若者が学校で銃乱射事件を起こしたり、大統領候補暗殺未遂事件を起こすなど、100メートル以上先から正確にターゲットを狙撃できる自動小銃が市販されているという米国の「銃社会の闇」が浮上している。