ケイティ・ペリー、スパイク・リー監督らがカマラ・ハリス副大統領支持表明

(2024年7月23日13:45)

ケイティ・ペリー、スパイク・リー監督らがカマラ・ハリス副大統領支持表明
ケイティ・ペリー㊧とカマラ・ハリス副大統領(Instagram/@katyperry)

バイデン大統領が次期大統領選からの撤退を表明し、後継候補者としてカマラ・ハリス副大統領を推薦したのを受けて、歌手のケイティ・ペリー、スパイク・リー監督らが、相次いでハリス副大統領支持をSNSで表明するなどハリウッドでハリス氏支持の動きが広がっている。

英紙デイリー・メール(電子版)によると、シンガーソングライターのケイティ・ペリーは、バイデン氏が21日(現地時間)、撤退を表明し後任にハリス氏を推薦したというニュースが流れた数時間後、自身の新曲『Woman's World』の短いクリップをSNSに投稿し、ハリス氏への支持を表明した。「It's a woman's world, and you're lucky to be living in it」(それは女性の世界であり、そこに生きるあなたは幸せだ)とインスタグラムの動画で同曲の一節を歌い、「that's it. That's the caption」(それよ。それがキャプションよ)と初の女性大統領誕生への期待も込めてコメントをつづった。
そして「彼女は私たちの国をより良くするために努力を惜しまないタイプです。選挙日まで3カ月を切った。やりましょう、みなさん」と呼びかけた。

映画監督のスパイク・リーは21日(現地時間)、インスタグラムで「もう一度、黒人女性が救いに来る」とハリス氏を称えた。リーはトランプ氏を公然と批判し、投票する際には「歴史の正しい側に立つ」よう有権者に呼びかけた。

リーとペリーはともに、4年前の大統領選でバイデン氏を公に支持した。映画界のレジェンドであるリーは、2020年の選挙で投票する際に「歴史の正しい側に立つ」よう有権者に呼びかけ、ペリーはハリス氏を伴走者に選んだバイデンの決断を称賛し、「まさに今、私たちが切実に必要としている経験を持つリーダー」とつづった。
ペリーは、2016年の民主党全国大会でパフォーマンスを行い、当時の民主党候補ヒラリー・クリントンへの支持を表明するなど、トランプへの反対を声高に表明している。

デミ・ロヴァートは、ハリスとバイデンがホワイトハウスの芝生を一緒に歩いている写真をシェアして支持を示した。「やりましょう!」と彼女は投稿の下に書いた。

映画「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」(23)でアカデミー賞助演女優賞を受賞したジェイミー・リー・カーティスは、自身のインスタグラムにハリス氏のイラストを投稿して、「あなたの国は、あなたの奉仕に感謝します!」としたうえで、「私はジョー・バイデンと彼の退任の決断を心から支持し、カマラ・ハリスを心からを支持する」と書き込んだ。「彼女は信頼された人物であり、女性の権利と有色人種のための熾烈な擁護者であり、彼女のメッセージは、国家が大きく分裂している今、アメリカにとっての希望と団結のひとつです」とコメントした。 また、カマラ氏がパワーを誇示するイラストを投稿して、「痛みから生まれた知恵!私たちは何でもできる!私たちは強い!私たちは無敵だ 私たちは強い!」とキャプションをつけた。

ほかにも、カーディ・B、ジョン・レジェンド、チャーリーXCX、シェール、バーブラ・ストライサンド、クエストラヴら数多くのスターが、バイデン氏とハリス氏に支持のメッセージを発表した。

ラッパーのカーディ・Bは、ハリス氏が最良の候補者であると以前発言したことに言及して、「私はカマラが2024年の候補者になるといったはず。私をからかうのはやめて」などと投稿した。ネットユーザーが「たぶん彼(バイデン氏)はあなたの投稿ビデオを見たのよ」と指摘すると、カーディ・Bは「たぶん彼は見たわよ」と答えた。

歌手で女優のバーブラ・ストライサンドは、「ジョー・バイデンは、4年間の任期中に重要な功績を残した人物として歴史に名を残すでしょう。私たちは、彼が民主主義を守ってくれたことに感謝すべきです」と撤退を決断したバイデン氏を称えた。

歌手のジョン・レジェンドは、「ジョー・バイデンは、私の生涯で最も重大な第1期を主宰した」としたうえで、バイデンの奉仕に感謝し、ハリス支持を呼びげかけ選挙運動を支援することを約束した。

女優で歌手のシェールは、「彼は再選を十二分に果たしたが、時間と年齢は誰にでも訪れる。国のために身を引くことを選んだ彼の潔さと愛国心に感謝している」とコメントした。さらに「トランプの権威主義的で抑圧的なプロジェクト2025を拒否し、カマラ・ハリスを私たちの大統領に選出するために、民主主義推進連合を団結させる手助けをするために働く用意がとてもできている。彼女はこの戦いに臨む準備ができており、私はとにかく彼女を助けられることに興奮している」とハリス支持を表明した。

ジョン・レジェンドはSNSで、「ジョー・バイデンは、私の生涯で最も重大な第1期を主宰した」とソーシャルメディア上で感想を語った。そして、選挙戦でハリスを支援することを誓い、「できる限りの方法で彼女を支援することに興奮している」と書き込んだ。

女優のデブラ・メッシングは、米ニュース専門チャンネルMSNBCの司会者レイチェル・マドウとケイティ・ターがバイデンの発表について話しているクリップを共有し、バイデン氏を「なんて男だ、なんて愛国者だ」と呼んだ。彼女はまた、「バイデンは勇気ある選択をした。民主党はこのチャンスをつかまなければならない」と見出しをつけた記事の一部を投稿した。また、トランプ前大統領に対する同紙の、「彼らは、この78歳を『法と憲法を無視する重罪人であり、私利私欲以上の大義に従わない常習的な嘘つきであり、アメリカ国民の幸福に無関心な無謀な政策立案者である』とレッテルを貼った」との評価を共有した。

ハリウッドの俳優らがバイデン氏の撤退を評価しハリス氏の後継候補に支持を表明したことで、8月の民主党大会での次期大統領候補の正式指名、さらにはハリス氏VSトランプ氏となる可能性が高い11月の大統領選にも影響を与えそうだ。