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田村正和さん死去、77歳 「眠狂四郎」「古畑任三郎」

(2021年5月19日12:50)

田村正和さん死去、77歳 「眠狂四郎」「古畑任三郎」
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「眠狂四郎」や「古畑任三郎」シリーズなどで知られる俳優の田村正和さんが4月3日、心不全のため都内の病院で死去したことが18日、明らかになった。77歳だった。葬儀・告別式は親族で行ったという。往年の時代劇スター、阪東妻三郎さんの三男で、長兄の俳優田村高廣さん、弟の俳優田村亮と共に「田村三兄弟」と呼ばれ数多くの映画やドラマで活躍した。田村亮は同日自身のホームページで「兄は幸せな人生を送ったと思います。仕事でもプライベートでも何事も自分のライフスタイルを崩さず全うしたと思います」などとコメントを発表した。

田村正和さんは1943年8月1日生まれ。京都市出身。小学生の時に東京に移住。成城中学から成城高校に進み60年、兄・田村高廣が主演した「旗本愚連隊」の撮影を松竹京都に見学に行ったときにすすめられ同映画に出演したのがきっかけで61年、松竹大船と専属契約。同年木下恵介監督の「永遠の人」に高校生の役でデビュー。その後は成城大学に進み、66年に卒業するまで「今年の恋」(62年)や「裸の青春」(65年)などに主演し、竹脇無我と共に松竹の若手を代表する人気スターになる。陰影のある憂愁を帯びた風貌で女性ファンをひきつけた。
66年にフリーとなり、大映の「痴人の愛」(67年)、東宝「風林火山」(69年)など数多くの映画に出演。その後テレビドラマ「冬の旅」(70年、TBS系)などでお茶の間の人気を獲得。時代劇「眠狂四郎」(72年、フジテレビ系)でのニヒルな役どころが人気を呼んだ。さらには「うちの子にかぎって」(83年、TBS系)の優柔不断で生徒に振り回される小学校の先生役がヒットして「パパはニュースキャスター」(87年、TBS系)などのコメディドラマで新境地を見せた。さらに94年から放送された「古畑任三郎」(フジテレビ系)は10年以上続き田村さんの代表作の1つとなった。TBSの特別企画ドラマ「そうか、もう君はいないのか」(09年)がモナコのモンテカルロ・テレビ祭でテレビフィルム部門最優秀男優賞を受賞。18年のスペシャルドラマ「眠狂四郎 The Final」(フジテレビ)が最後のドラマ出演となった。

■田村亮コメント「仕事でもプライベートでも何事も自分のライフスタイルを崩さず全うした」

弟の俳優・田村亮(74)は18日、自身のホームページでコメントを発表した。以下全文。

【兄 田村正和が天国に旅立ちました。
 4月3日、正和兄貴の奥さんからの突然の知らせで一瞬何の事か理解出来ず茫然としました。
 私の妻が3ヶ月程前に兄の奥さんと話しをした時も 兄は元気で散歩していると聞いていたのに…。
  兄は幸せな人生を送ったと思います。仕事でもプライベートでも何事も自分のライフスタイルを崩さず全うしたと思います。
  葬儀も派手にせず静かに見送ってくれと家族に言っていたそうです。
  生前、兄に関わって下さった方々に、私からも心より厚く御礼申し上げます。 合掌
      田村亮】