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ZeebraとAK-69、コロナ対策で批判の野外音楽フェス出演を謝罪 主催者は謝罪文発表

(2021年8月30日21:45)

 ZeebraとAK-69、コロナ対策で批判の野外音楽フェス出演を謝罪 主催者も謝罪
Zeebra (公式サイトから)

ラッパーのZeebra(50)とAK-69(43)が30日、新型コロナウイルス感染防止対策をめぐって批判されているヒップホップ系野外フェス「NAMIMONOGATARI」(28日・29日、愛知県国際展示場)への出演を謝罪した。大村秀章愛知県知事と常滑市の伊藤たつや市長はイベントを強く批判し抗議文を送付。主催者が謝罪と経過説明を文書で発表するなど大波紋が広がっている。

Zeebraは自身のツイッターで「昨日のNAMIMONOGATARI、県のルールに則ってると聞いていたので出演しましたが、開けてみたら危険な状況でした。会場に向かう最中SNSで会場の写真を見て、すぐにスタッフに連絡をし、司会からマスクの着用を徹底させる様に伝えました」と当日の状況を説明。
「自分の事務所スタッフは消毒液を配布しながら会場を回り、自分のステージでも注意を促しましたが、そもそも出演すべきでは無かったという意見もごもっともだと思います」とした上で「国民の皆さんに多大なご心配とご迷惑をお掛けした事、ヒップホップシーンを牽引する立場として責任を感じてます。誠に申し訳ありませんでした」と謝罪した。

 ZeebraとAK-69、コロナ対策で批判の野外音楽フェス出演を謝罪 主催者も謝罪
AK-69(公式サイトから)

AK-69は30日、公式サイトで「昨日8月29日(日)に愛知県常滑市にあるAICHI SKY EXPOにて開催された音楽フェス『NAMIMONOGATARI2021』への出演に関して、愛知県民の皆様をはじめ、国民の皆様に多大なご迷惑をおかけし申し訳ございません」と謝罪した。
「主催者からは県のガイドラインに沿った万全な感染対策が成されているという話を聞き、出演させて頂きましたが、充分な対策が成されてるとは言えない状況でありました」とした上で、「緊急事態宣言下での開催にあたり、来場されたお客様や出演者、スタッフの安全を考え、HIP HOPシーンを牽引していく立場の人間として、自らは出演辞退、イベントの開催中止を主催者側へ提案すべきでした。改めて、この度は多大なるご迷惑をおかけし申し訳ございませんでした」と謝罪した。

同フェスは28日、29日の2日間、Aichi Sky Expo(愛知県国際展示場)で開催され、ZeebraやAK-69らが出演した。緊急事態宣言化にもかかわらず、多くの来場者が密集してマスクをせずに大声を出す観客もいたり、酒も販売されていた様子などを撮影した数多くの動画がネット上に拡散して、批判の声があがっていた。



■常滑市の伊藤たつや市長、ツイッターで「抗議文を送付する」と発表

常滑市の伊藤たつや市長は、ツイッターで「上限人数の5000人をはるかに超え密集しており、酒類の提供も行われ、多くの人がマスクをつけない状態で行われていました。私たちの勧告もむなしく、国や県の要請、ガイドラインも全く守られていない、極めて悪質なイベントでありました」と批判して、30日付で主催者に抗議文を送付すると発表した。



■大村秀章愛知県知事、ツイッターで批判「県との事前協議内容や遵守すべき感染防止対策等を蔑ろにしたことは極めて遺憾」

大村秀章愛知県知事は30日、ツイッターで「Aichi Sky Expoで昨日開催された音楽フェスNAMIMONOGATARI2021の実行委員会に対し、本日、抗議文を発出しました。県との事前協議内容や遵守すべき感染防止対策等を蔑ろにしたことは極めて遺憾であり、厳重に抗議します。実行委員会には、早急に事実確認を行い、報告・公表することを求めます」と投稿して抗議文を添付した。大村知事は同日の記者会見でも「要請が守られず極めて遺憾だ」などと批判し怒りをあらわにした。

■イベント主催者が公式サイトで謝罪

イベントの主催者は30日、公式サイトで謝罪し経過を説明する文書を発表した。以下全文。

お詫びと経緯のご説明

この度はNAMIMONOGATARI2021の開催にあたり、地域の皆様、全国の皆様、関係者の皆様そして、今まで音楽業界、イベント業界を支えてきて頂いた関係各位の皆様に多大なご迷惑、ご心配をおかけしてしまった事を深くお詫び申し上げます。申し訳ございませんでした。 以下、イベント開催までの経緯としてご説明致します。 今年の3月に開催を発表し、開催に向けて準備をしておりました。準備が進んでいく中、8月18日までの10日前までの時点で、今年の開催が可能な事、過度な飲酒でなければお酒の提供も可能という状態で愛知県から話を頂き、10日前から会場の設営に入りました。 そして、その日から常滑市が蔓延防止重点処置地域に指定され、人数制限が5000人へと縮小されました。その時点でチケット販売が5000枚を超えていた為、愛知県の指示に従い、8月20日でまずチケット販売を終了し、毎年行ってた子供向けプロジェクトの中止を決めました。その時点で売れているチケット枚数に関しては入場可能という指示も同時に頂きました。この時点で酒類の販売の自粛要請も頂いていましたが一部キャンセルできない物を販売しますと愛知県担当者に報告をし、過度の飲酒にならない様、お一人様二杯までとし、アルコールはアルコールチケットで販売をし杯数の管理をしていました。 そして会場内の感染予防対策として、ソーシャルディスタンスステッカー、エリア外飲食の禁止、飲食時以外のマスク着用のお願いなど、イベント会場内でその期間できる範囲以内の対策を講じました。その後、8月27日イベントの前日に緊急事態宣言が愛知県に発令されてしまいました。イベント当日を翌日に迎え、全ての準備が終わっていたタイミングでした。そのタイミングでイベントを中止や延期にする事が物理的にできませんでした。 蔓延防止重点処置地域になった時点でチケットの販売を止めるという事がその時点でできる大きな対策の一つでした。
しかし、イベント当日は8000人を超える観客が来場し、ソーシャルディスタンスは守られず、常に密な状態になってしまいました。主催者側としてはアーティストの入れ替わりの全ての間にナレーション付きの注意喚起の説明を流し、会場のメイン大型画面には注意喚起として、
① 会場内は必ずマスクの着用をお願いします
② お客様同士ソーシャルディスタンスをお守りください。
③ 声を発しての鑑賞はご遠慮ください。
④飲食などでマスクを外す際は声を発さないようにお願いします
⑤飲食は決められたエリアでお願いします
⑥体調が悪くなったら遠慮せず係員に申し出ください。
⑦熱中症対策の為小まめな水分補給をお願いします。
と言った文書を表示しナレーション付きでお客様に直接認知を促していました。また、フロア地面には1メートル間隔のソーシャルディスタンスシールも貼っていました。途中改善されない状況を重く捉え、司会からの強い注意喚起としてマスクをしないとイベントが中断になってしまうとの事も促してはいましたが、結果として、大規模な音楽イベントの感染予防対策に対する認識の甘さが全国の皆様に多大なご心配をかけてしまった事を心より深く反省致しております。
今回、全出演者の方には会場到着後、関係者含む全員に抗原検査の実施も協力して頂き楽屋もちゃんと分けて、しっかりと感染予防対策にご協力して頂いていたにも関わらず、この度、このようなご迷惑をおかけしてしまった事を心よりお詫び申し上げます。全出演者、関係者の皆様、この度は誠に申し訳ありませんでした。
今回の出演者はイベント制作には一切関係ありません。全て制作会社の弊社に責任があります事、よろしくお願い申し上げます。
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