女優4人が榊英雄監督に性的関係強要されたと告白 “文春砲”で映画「蜜月」公開中止

(2022年3月10日12:50)

女優4人が榊英男監督に性的関係強要されたと告白 “文春砲”で映画「蜜月」公開中止
榊英雄監督(公式サイトから )

榊英雄監督(51)から性的関係を強要されたとする4人の女優の告白を9日、文春オンラインが報じた。報道を受けて同日、榊監督が所属事務所を通じてコメントを発表して謝罪。一方、25日公開予定の同監督作品「蜜月」が公開中止になるなど波紋を広げている。

9日の文春オンラインと10日発売の週刊文春では、榊監督から性的関係を強要されたとする女優4人の告白を報じた。4人はそれぞれ東京・渋谷区道玄坂のマンションの駐車場や、同路地裏、赤坂の事務所などの場所も明らかにして、その時の様子を詳細に証言。その後D子さんに送られてきたLINEの卑猥なメッセージなども掲載された。「私のような被害者を出したくない」(A子さん)などと取材を受けることを決めた経緯についても語っている。

■榊監督のコメント「猛省し悔い改める」

“文春砲”を受けて榊監督は9日、所属事務所を通じてコメントを発表した。
「この度は、映画『蜜月』の公開が控えているこのタイミングで、私の過去の個人的なことが記事になり、映画を創るために東奔西走してくださったプロデューサー陣やスタッフ、キャストの皆さま及び関係者の皆さま、そして何よりこの映画の公開を楽しみに待っていてくださる観客の皆さまに、多大なるご迷惑とご心配、不快な思いをさせてしまったことを、心よりお詫び申し上げます」と謝罪。
「そしてかけがえのない大切な家族を傷つけ悲しませてしまったことを、本当に申し訳なく思っております」と「蜜月」の音楽を担当した妻のシンガーソングライター、和(53)ら家族に向けても謝罪した。
そして「また、今回の記事上で、事実の是非に関わらず渦中の人とされてしまった相手の方々にも、大変申し訳なく思っております。記事の内容につきましては、事実であることと、事実ではない事が含まれて書かれておりますが、過去のことをなかった事には出来ません。それをしっかり肝に銘じ、これからの先へ猛省し悔い改めることを誓い、人を、日々を大事に生きていきたいと思っております」とつづった。
「最後に、関係者の皆さま深くお詫びするとともに、今後の対応に関しましては、専門家と話し合いの上、進めていきたいと思っております」としている。

■榊監督映画「蜜月」公開中止

榊監督がプロデューサーも兼ねた佐津川愛美主演の映画「蜜月」の製作委員会は9日、「榊英雄氏が監督した同作品につきまして、関係各所との協議の結果、映画『蜜月』の公開を一旦中止とさせていただきます。今後につきましては、すべて未定です」と発表し「本作の公開をお待ちいただいておりましたお客様、また関係者の皆様には多大なるご迷惑をお掛けし、深くお詫びを申し上げます」と謝罪した。
「蜜月」は「あゝ荒野」、「MOTHER マザー」などで知られる港岳彦のオリジナル脚本で、榊監督がメガホンを取った。佐津川愛美が夫への愛のために過去の闇に向き合う主人公・美月を熱演。筒井真理子、板尾創路、長瀬正敏ら演技派がわきを固めている。
榊監督作品では4月15日に安田顕と山田裕貴が主演の映画「ハザードランプ」が公開予定。

榊監督は1995年に「この窓は君のもの」に主演し俳優としてデビュー。北村龍平監督の「VERSUS」(2000年)、「ALIVE アライヴ」(2002年)、「北の零年」(2004年)などの映画やNHK大河ドラマ「西郷どん」(2018年)などに出演。1998年に自主映画「“R”unch Time」で監督デビュー。2010年「誘拐ラプソディー」で日本映画批評家大賞新人監督賞を受賞。「流し屋 鉄平」(2015年)などの監督作品がある。