映画監督・青山真治さん死去、57歳 妻とよた真帆がコメント「愛情に深く深く感謝」

(2022年3月9日15:00)

映画監督・青山真治さん死去、57歳 妻とよた真帆がコメント「愛情に深く深く感謝」
青山真治さん(映画「空に住む」の公式インスタグラムから)

映画「ユリイカ EUREKA」「共喰い」などの監督作品が海外でも高く評価された映画監督の青山真治さんが21日、頸部食道がんのため死去した。57歳だった。妻の女優とよた真帆(54)は公式サイトで青山さんの死去を報告した。

青山さんは1996年「Helpless」で長編映画デビュー。2000年に、役所広司や宮崎あおいらが出演した「ユリイカ EUREKA」で、第53回カンヌ国際映画祭の国際批評家連盟賞とエキュメニック賞を受賞。2007 年の「サッド ヴァケイション」がベネチア国際映画祭に出品されるなど海外でも評価された。2020年10月に7年ぶりとなる映画「空に住む」を発表したが、2021年春ごろに食道がんと診断されて治療を続けていたという。小説家としても活躍した。

映画監督・青山真治さん死去、57歳 妻とよた真帆がコメント「愛情に深く深く感謝」
とよた真帆(公式サイトから)

とよたは25日、自身の公式サイトで「夫青山真治は昨年春頃から食道癌の治療を続けておりましたが、2022年3月21日0時30分過ぎに永眠いたしました。病院から容体が急変したとの連絡を受け駆けつけ、声をかけましたら私の目を見て2回頷き、手をぎゅっと握り返してくれました。それから半日、最後は眠るように静かに息をひきとりました」と報告した。
そして「結婚して20年、優しくて勉強家だった夫にもらった時間、愛情に深く深く感謝しています。今は青山真治の魂が、自身の思い描く素敵な世界にいけるよう強く願っています。生前、応援してくださった皆様、本人に代わりまして心より御礼申し上げます」とつづった。