渡辺裕之さん急逝に妻の原日出子がコメント「『何故…』はきっと誰にもわからないと思います。ただ…」

(2022年5月11日16:15)

渡辺裕之さん急逝に妻の原日出子がコメント「『何故…』はきっと誰にもわからないと思います。ただ…」
渡辺裕之さん㊨と原日出子(Instagram/@hiroyuki6267)

3日に急死した俳優の渡辺裕之さん(享年66)の密葬が10日、横浜市内の寺で営まれ、妻で女優の原日出子(62)が、所属事務所の公式サイトでコメントを発表した。

所属事務所は「本日、故渡辺裕之氏の近親者による密葬を終え、荼毘にふされました事をご報告申し上げます。原日出子より一文を預かりましたので、掲載させていただきます。原日出子とご家族のこれからをそっと見守っていただけますよう切にお願い申し上げます」と密葬を終えたことを報告したうえで原のコメントを発表した。  

原は密葬を終えたことを報告し、「急すぎる別れから一週間、とても心の整理も出来ませんし、語る言葉も見つかりません。『何故・・・』は、きっと誰にもわからないと思います」と胸中をつづった。そして「ただ、コロナの最初の自粛の頃から、人一倍家族思いで心配性な夫は、先行きの不安を口に出すようになり、考え込むことが多くなりました」と渡辺さんの異変について言及。
自律神経失調症と診断され、薬を服用していたが、「仕事が忙しくなって、元気を取り戻したようでもありました」という。
 「しかし、少しずつじわじわと、心の病は夫を蝕み、大きな不安から抜け出せなくなりました。医師にも相談し、希望の持てる治療を始めた矢先の、突然の出来事でした」など渡辺さんが抱えていた「心の病」について明らかにした。
そして「渡辺は、信じられないほど綺麗で、安らかな顔で旅立ちました。それだけが、私たちの救いです。これまで渡辺を応援し、支えてくださった皆様に、心から感謝申し上げます」と締めくくった。

■原日出子のコメント全文

 この度は、夫渡辺裕之の突然の逝去に際し、関係各社、ファンの皆様に、大変ご心配をおかけいたしましたこと、深くお詫び申し上げます。
 皆様にご配慮をいただき、本日、近親者のみで見送り、荼毘に付させていただきましたこと、ご報告申し上げます。
 急すぎる別れから一週間、とても心の整理も出来ませんし、語る言葉も見つかりません。  「何故・・・」は、きっと誰にもわからないと思います。
ただ、コロナの最初の自粛の頃から、人一倍家族思いで心配性な夫は、先行きの不安を口に出すようになり、考え込むことが多くなりました。
 何事にもストイックで、一生懸命で、手を抜くことをしない人でした。
「眠れない」と体調の変化を訴えるようになり、自律神経失調症と診断され、一時はお薬を服用していましたが、またお仕事が忙しくなって、元気を取り戻したようでもありました。
 しかし、少しずつじわじわと、心の病は夫を蝕み、大きな不安から抜け出せなくなりました。医師にも相談し、希望の持てる治療を始めた矢先の、突然の出来事でした。
 亡くなる前日は、楽しみにしていたゴルフ番組の収録に向けて、久しぶりに元気に動き回り準備をしていました。
治療の甲斐もあったのかと安堵していたところでした。
 この数ヶ月、私も、家族も、懸命に向き合った毎日でした。でも、今は何を思っても、言い訳になってしまいそうで、後悔を数えたらきりがありません。
 渡辺にも、彼を大好きだった方達にも、申し訳ない気持ちでいっぱいです。 今は全ての苦しみから解放され、自由になれたのだろうと信じたいです。
 渡辺は、信じられないほど綺麗で、安らかな顔で旅立ちました。それだけが、私たちの救いです。
 これまで渡辺を応援し、支えてくださった皆様に、心から感謝申し上げます。
   2022 年 5 月 10 日
   原 日出子


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