加山雄三、年内でコンサート活動引退 85歳「まだ歌えるうちにやめたい」

(2022年6月20日15:15)

加山雄三、年内でコンサート活動引退 85歳「まだ歌えるうちにやめたい」
コンサート活動から引退を発表した加山雄三(公式サイトから)

歌手の加山雄三(85)が年内でコンサート活動を終了することを19日、発表した。85歳という年齢を考慮して「歌えなくなってやめるのではなく、まだ歌えるうちにやめたい」という思いで決断したという。

加山は自身の公式サイトで「みなさん長きにわたる応援、本当にありがとうございます。感謝しております」としたうえで「活動を始めて60年もの間、音楽を作り歌い続けてきました。そしてたくさんの人との出会いと、幸せをいただいてきました。歳をとることで様々なことを続けていくことの大変さを実感しております。しかしながら、その時々で精一杯目の前のことに真摯に向き合ってきました」とつづった。
そして「コンサート活動は年内をもってケジメをつけようと思っていますが、これからも音楽は親友であり大切にしていきたいと思います。最後のライブ、みなさんで楽しみましょう!」と締めくくった。

9月9日の東京国際フォーラム公演がホールコンサートのラストステージになり、12月に豪華客船飛鳥Ⅱで参上ライブを行い最後のコンサートとなるという。

加山は慶応大学法学部在学中のときに、バンド「カントリー・クロップス」を結成してギターとボーカルを担当。1961年「夜の太陽」で歌手デビュー。「大学の若大将」(1961年)に第1作が製作された映画「若大将」シリーズが1981年「帰ってきた若大将」まで10年続く大ヒットとなり「若大将」の愛称で親しまれ、「君といつまでも」(1965年)、「青い星くず」(1966年)、「お嫁においで」(同)など数々のヒット曲を送り、NHK紅白歌合戦に17回出場している。2020年8月に誤嚥のために救急搬送され、軽度の脳出血を起こして活動を休止したが、リハビリを経て昨年ステージ復帰を果たした。そうしたなか今年4月に85歳を迎え、今後のことについて家族やスタッフと相談して、年内でコンサート活動を引退することを決断したという。作曲などの音楽活動は続けるという。