ケヴィン・スペイシーが性的暴行裁判で無罪主張

(2019年1月10日)

  • アンジェリーナ・ジョリー
  • 無罪を主張
    (Instagram/@kevinspacey)

18歳の男性に酒を飲ませて性的暴行をしたとして強制わいせつと暴行罪で訴追された米俳優ケヴィン・スペイシー被告(59)が7日、米マサチューセッツ州ナンタケットの裁判所に出廷して無罪を主張した。

スペイシーは2016年、同州ナンタケットのバーで、当時18歳の男性ウィリアム・リトルさんに酒を飲ませ、男性のズボンに手を入れて下腹部を触るなどしたという。男性の母親でボストンTVのアンカーのヘザー・ウンルー氏(76)は昨年11月に息子がスペイシーの性的暴行の被害にあったと公表して警察に被害を届け、これを受けて警察が捜査し検察が訴追した。

スペイシーは昨年10月、1986年に当時14歳の俳優アンソニー・ラップに性的暴行を加えようとしたと告発され、謝罪してゲイであることをカミングアウトした。さらに十数人の同様の性的暴行疑惑を報じられた。今回は初めて立件されたケースとして裁判の成り行きが注目されている。

スペイシーの代理人のアラン・ジャクソンは無罪を主張。さらに被害者が当時、2人の様子を撮影してスナップチャットを使って動画を恋人に送信していた記録が残っていて、証拠として提出しているが、そこには男性の手ともう一人の男性の腹部しか映っていなかったと主張。無罪を証明するものとしてその動画を保全するよう請求したという。

判事はスぺイシーに男性に接触しないよう命じて、「もしもあなたがほかの件で訴追された場合は90日間の禁固となる可能性がある」と告げたという。次回の公判は5月4日に行われることが決まった。「ユージュアル・サスぺクツ」(1995年)で助演男優賞、「アメリカン・ビューティー」(1999年)で主演男優賞と2度アカデミー賞を受賞している名優の男性への性的暴行事件裁判の行方が注目される。