「ゴーストバスターズ」の監督アイヴァン・ライトマンさん死去 75歳

(2022年2月14日20:10)

「ゴーストバスターズ」の監督アイヴァン・ライトマンさん死去 75歳
アイヴァン・ライトマンさん(インスタグラムから)

「ゴーストバスターズ」や「ツインズ」など数多くのコメディ作品を手掛けた映画監督でプロデューサーのアイヴァン・ライトマンさんが12日(現地時間)、死去したことがわかった。75歳だった。

米紙ニューヨーク・ポスト(電子版)によると、ライトマンさんは米カリフォルニア州モンテシトの自宅で亡くなり家族が13日(現地時価)、声明を発表して「私たち家族は、夫であり、父であり、そして祖父であり、常に人生の魔法を探し求めることを教えてくれた人の予期せぬ死を悲しんでいます」と報告し「映画監督としての彼の作品が、世界中の数え切れないほどの人々に笑いと幸福をもたらしたことに、私たちは安らぎを感じています。私たちは個人的に追悼していますが、彼の映画を通して彼を知った人たちが、常に彼を覚えていてくれることを願っています」と述べた。

ライトマンさんは1946年10月27日にチェコスロバキアで同国最大の酢工場のオーナーの息子として生まれた。共産主義者が資本家を投獄し始めたため、4歳のときに家族はカナダのトロントに移住した。
トロントで人形劇団を立ち上げ、サマーキャンプでエンターテインメントの世界に入ったライトマンはオンタリオ州ハミルトンのマクマスター大学で音楽を学び、短編映画の制作を始めた。1978年、ジョン・ベルーシ主演の「アニマル・ハウス」を製作してコメディ界に衝撃を与えた。
1984年に「ゴーストバスターズ」の監督・製作を務め、この年の興行収入で「ビバリーヒルズ・コップ」に次いで第2位のヒットを記録した。同作はアカデミー賞でレイ・パーカーによる「ゴーストバスターズ」のオリジナル歌曲賞と視覚効果賞を受賞した。続編の「ゴーストバスターズ2」(1989年)の監督・製作も担当。そして30年以上の歳月を経て、現在日本でも公開中の第3弾「ゴーストバスターズ/アフターライフ」の製作を務めた。
さらにアーノルド・シュワルツェネッガーとダニー・デビヴィートが共演した「ツインズ」(1988年)やシュワルツェネッガー主演の「キンダーガートン・コップ」(1990年)を製作・監督。「ツインズ」の続編「Triplets」を製作・監督することが決まっていたという。

ライトマンさんの息子、ジェイソン・ライトマン(44)も映画監督として活躍している。「サンキュー・スモーキング」(2005年)で長編映画の監督としてデビュー。「JUNO/ジュノ」(2007年)、アカデミー賞監督賞、脚色賞にノミネートされた「マイレージ、マイライフ」(2009年)などがあり、父親のアイヴァンさんが製作を務めた「ゴーストバスターズ/アフターライフ」の監督を担当した。