ジャシー・スモレット保釈 ヘイトクライム自作自演で実刑判決も無罪を主張して控訴

(2022年3月17日12:00)

ジャシー・スモレット保釈 ヘイトクライム自作自演で実刑判決も無罪を主張して控訴
ジャシー・スモレット(Instagram/@jussiesmollett)

ヘイトクライムを自作自演したとして禁固150日の実刑判決を受けて刑務所に収監された米俳優ジャシー・スモレット(39)が16日(現地時間)、保釈された。控訴審が行われる間は保釈するよう弁護士が要求していた。

ドラマシリーズ「Empire 成功の報酬」などで知られるスモレットは、人種差別と同性愛者嫌悪によるヘイトクライム(憎悪犯罪)を自作自演して警察に虚偽の申告をしたとして10日(現地時間)、米イリノイ州シカゴの裁判所で禁固150日、罰金など14万5000ドル(約1700万円)の罰金の判決を受けて収監された。
スモレットは2019年1月、路上で男2人に殴られ、差別的な言葉でののしられたと警察に通報したが、犯人役に報酬を支払っていたことが発覚した。

米サイト「TMZ」によると、スモレットの弁護士は14日(現地時間)、スモレットが獄中で肉体的にも感染症的にも害を受ける危険性があると主張し、少なくとも控訴審が行われている間は釈放するよう要求していた。

シカゴの刑務所から出所したジャシーは大勢の警備員に囲まれ、待機していたSUVに乗り込み刑務所を後にした。刑務所前に何十人ものレポーターとカメラが集まっていたがコメントはなかったという

ジャシーの弁護士の一人であるティナ・グランディアンはTMZに「ジュシーが家族や愛する人たちと一緒に戻れることをうれしく思うとともに、彼に下された一連の不正を冷静に見直し、取り消してくれることを期待しています」とコメントした。ジャシーは10日(現地時間)、禁固150日などの実刑判決を受けた直後、「自分は無実だ」と叫び拳を突き上げたという。控訴審で1審の実刑判決を覆すことはできるのか成り行きが注目される。