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ハリウッド特急便
元恋人エレン・バーキンが証言、「嫉妬深いジョニー・デップからワインボトルを投げつけられた」
(2022年5月20日13:45)
ジョニー・デップ(58)とアンバー・ハード(36)の名誉棄損裁判で19日(現地時間)、デップのもと恋人の女優エレン・バーキン(68)が証言し、「嫉妬深いデップからワインボトルを投げつけられた」と証言した。
「彼はよく酔っぱらっていました」とバーキンは、ビデオの陳述でデップについて述べ、「彼は赤ワインを飲んでいました」と指摘した。ビデオは2019年11月22日に録画されたもので、この日バージニア州の裁判で陪審員のために再生された。
「ラスベガスをやっつけろ」(1998年)で共演していた時に、2人は浮気をしていたという。ラスベガスのホテルの部屋で喧嘩になり、デップが彼女にワインのボトルを投げつけたという。「彼がなぜボトルを投げたのかわからない。むしろ投げ捨てるような感じだった」と述べた。
ボトルは誰にも当たらなかったとバーキンは言い、部屋に他に誰がいたのか、ボトルが空か満杯だったのか思い出せないという。
アル・パチーノと共演した「シー・オブ・ラブ」(1989年)などで知られるニューヨークのブロンクス生まれのバーキンは、1990年代にデップと「ロマンチックな」関係を持っていたと語ったが、その後尋問する弁護士に「それを性的な関係に変えてくれませんか」といった。1994年の5か月間、2人は週に3~4回一緒に寝たとバーキンは言い、デップのことを「嫉妬深い男」「支配的な男」と呼んだ。
「私は背中に傷があり、それが彼ではない別の人と私がセックスしたときのものといったら、彼がとても怒ったことがありました」という。また、彼女はデップが「制御不能」なほど「いつも酔っぱらっていた」といい、コカインや幻覚剤、そしてマリファナを吸っているのを目撃したとも語った。「彼はいつも酒を飲み、マリファナを吸っていた」と述べた。
■ジョニー・デップVSアンバー・ハードの”バトル“の経過
2012年に「ラム・ダイアリー」で共演したのがきっかけで恋愛関係になり、同年デップは長年のパートナーだったヴァネッサ・パラディ(45)との破局を発表。14年にハードと婚約して翌年2月に結婚したが、わずか1年3か月の結婚生活で16年5月にハードが離婚を申請。酒に酔ったデップからDVを受けていたとしてあざができた顔写真を公開して波紋を広げた。デップはDVを否定していたが17年8月にデップが700万ドル(約7億6300万円)を支払うことで離婚が成立した。これで一件落着かと思われたが続きがあった。
2018年10月、デップが雑誌「GQ」(英国版11月号)のインタビューで、ハードに対するDVを全面否定して、ハードのDV告発で「シンデレラからカジモド(「ノートルダム・ド・パリ」の登場する醜悪な容姿の男)にされた」などと激しく非難。さらにハードが同年12月ワシントン・ポストに手記を寄せて、(デップの名前は出さず)DVを告発したら脅され、決まっていた役を降ろされるなど報復されたと主張して、そうした米国の文化・社会構造を変える必要があるなどと訴えた。
その後デップが「ワイフ・ビーター」(妻虐待夫)と報じた英紙「サン」を訴え、さらにワシントン・ポストに手記を書いたハードを名誉棄損で提訴した。ロンドンの裁判所で行われたデップが「サン」を訴えた名誉棄損裁判では、壮絶な夫婦喧嘩やデップのベッドにウンチが置かれていた“ウンチ事件”、デップの指切断事件、デップのドラッグ使用歴、ハードの3P疑惑など前代未聞の暴露合戦が繰り広げられた。判決は「サン」の記事は「おおむね事実」として名誉棄損の訴えは棄却されデップは敗訴。控訴も棄却されデップの敗訴に終わった。
2022年4月12日(現地時間)、ハードが2018年12月に米紙ワシントン・ポストに寄稿したコラムで名誉を棄損されたとしてデップがハードに5000万ドル(約62億5000万円)の巨額賠償金を請求した訴訟が米バージニア州フェアファックスの裁判所でスタート。双方のさまざまな証人が証言し約6週間続く予定。ハードは、デップが匿名のアカウントを使って誹謗中傷を繰り返したなどとして1億ドル(約125億円)を請求して”倍返し“の反訴をしている。