-
ハリウッド特急便
ケイト・モス、ジョニー・デップVSアンバー・ハードの名誉毀損裁判で証言 デップの「階段突き落とし疑惑」を否定
(2022年5月26日11:10)
ジョニー・デップ(58)とアンバー・ハード(36)の名誉棄損事件で25日(現地時間)、デップと過去に交際していたスーパーモデルのケイト・モス(48)が証言して、デップの”階段突き落とし疑惑“について語った。
米サイト「TooFab」によると、ハードが今月初めに証言した、デップのモスに対する暴力の疑惑に異議を唱えるためにモスが証言したという。ハードは2015年3月のデップとの喧嘩の際、間に入った妹のホイットニー・エンリケスがデップに階段から突き落とされるのを恐れて彼の顔を殴ったと主張した。
「ジョニーは彼女に向かって拳を振り上げたので、ケイト・モスの階段のこと(デップがモスを階段から突き落としたという疑惑)を思い浮かべ、私は躊躇せず彼の顔を殴りました」と証言した。ハードはイギリスの裁判でもモスに関する同様の主張を持ち出して、デップがモスを階段から突き落としたことがあると2人の異なる人物から聞いたと主張した。
モスの証言ビデオが法廷で公開され、モスは、2人は1994年から1998年までロマンチックな関係だったと述べた。そして、2人が一緒にジャマイカのゴールデンアイに行ったときの休暇について聞かれた。
「雨が降っていて、部屋を出るときに階段から滑り落ちて、背中を痛めました」と述べた。「そして私は何が起こったのかわからず、痛くて叫んだら、彼が走って戻ってきて助けてくれて、部屋まで運んでくれて、治療をしてくれました」と証言した。
デップが階段から突き落としたのかと聞かれると、モスは「いいえ」と否定した。また、2人の関係を通して、デップが「私を押したり、蹴ったり、階段から投げ落としたりしたことはない」と証言した。
ハードのチームはモスに反対尋問をせず、モスの証言は終了した。
■ジョニー・デップVSアンバー・ハードの”バトル“の経過
2012年に「ラム・ダイアリー」で共演したのがきっかけで恋愛関係になり、同年デップは長年のパートナーだったヴァネッサ・パラディ(45)との破局を発表。14年にハードと婚約して翌年2月に結婚した。
だがわずか1年3か月の結婚生活で、16年5月にハードが離婚を申請。酒に酔ったデップからDVを受けていたとして、あざができた顔写真を公開して波紋を広げた。デップはDVを否定していたが17年8月にデップが700万ドル(約7億6300万円)を支払うことで離婚が成立した。これで一件落着かと思われたが、デップが反撃して泥沼の裁判闘争が続いた。
2018年10月、デップが雑誌「GQ」(英国版11月号)のインタビューで、ハードに対するDVを全面否定して、ハードのDV告発で「シンデレラからカジモド(「ノートルダム・ド・パリ」の登場する醜悪な容姿の男)にされた」などと激しく非難。さらにハードが同年12月ワシントン・ポストに手記を寄せて、(デップの名前は出さず)DVを告発したら脅され、決まっていた役を降ろされるなど報復されたと主張して、そうした米国の文化・社会構造を変える必要があるなどと訴えた。
その後デップが「ワイフ・ビーター」(妻虐待夫)と報じた英紙「サン」を訴え、さらにワシントン・ポストに手記を書いたハード本人を名誉棄損で提訴した。ロンドンの裁判所で行われたデップが「サン」を訴えた名誉棄損裁判では、2人が法廷で直接対決して、壮絶な夫婦喧嘩やデップのベッドにウンチが置かれていた“ウンチ事件”、デップの指切断事件、デップのドラッグ使用歴、ハードの3P疑惑など前代未聞の暴露合戦が繰り広げられた。
2020年11月、判事は「サン」の記事は「おおむね事実」と認定して名誉棄損の訴えは棄却されデップは敗訴。控訴も棄却されデップの敗訴に終わった。
2022年4月12日(現地時間)、ハードが2018年12月に米紙ワシントン・ポストに寄稿したコラムで名誉を棄損されたとしてデップがハードに5000万ドル(約62億5000万円)の巨額賠償金を請求した訴訟が米バージニア州フェアファックスの裁判所でスタート。双方のさまざまな証人が証言し約6週間続く予定。ハードは、デップが匿名のアカウントを使って誹謗中傷を繰り返したなどとして1億ドル(約125億円)を請求して”倍返し“の反訴をしている。