ユアン・マクレガー、「オビ=ワン・ケノービ」の共演者に対する人種差別的攻撃を非難

(2022年6月5日12:00)

ユアン・マクレガー、「オビ=ワン・ケノービ」の共演者に対する人種差別的攻撃を非難
「オビ=ワン・ケノービ」の(左から)デボラ・チョウ監督、ユアン・マクレガー、モーゼス・イングラム、ヘイデン・クリステンセン(Instagram/@ewan_mcgregor)

米ドラマシリーズ「オビ=ワン・ケノービ」に主演のユアン・マクレガー(51)がライトセーバーを取り出し、共演者の一人、モーゼス・イングラムに人種差別的な攻撃をしているファンを非難した。

米サイト「TMZ」によると、マクレガーは、「スター・ウォーズ」の公式ツイッターを通じて、Disney+の「オビ=ワン・ケノービ」の配信が開始されてからこの数週間にイングラムが受けた誹謗中傷を強く非難した。全6話の同ドラマは、シリーズ6作目「スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐」(2005年)の10年後を舞台にした最新作で、マクレガーが引き続きオビ=ワン・ケノービを演じ、アナキン・スカイウォーカーとダース・ベイダー役でへイデン・クリステンセンが出演。5月27日に配信が開始された。

モーゼスは先月31日(現地時間)、インスタグラムのストーリーズで、ドラマの配信が始まってからSNSに人種差別的な発言が寄せられていると明らかにして「いい加減にしてほしい」と非難し支持を表明した人たちに感謝した。モーゼスに送られてきたDMのうちのいくつかは、Nワード(黒人差別用語)を使い、人種差別的な発言や「あなたの日は限られている」などの脅迫コメントが含まれているという。

マクレガーは、「スター・ウォーズ」の公式アカウントで「このようなことが起こっていると聞き吐き気がした。僕たちはモーゼスを支持する。彼女が大好きだ。もし彼女をいじめるメッセージを送っているなら、僕の中では『スター・ウォーズ』のファンではない」と訴えた・さらに、モーゼスは素晴らしい俳優で、ダース・ベイダーの重要な子分の一人であるレヴァ・セバンダー役で、新しい「オビワン」シリーズに多くのものをもたらしてくれると称えた・また自身のツイッターでも「心が張り裂けそうだ。いじめのメッセ―字を送る人はスター・ウォーズのファンではない。この世界に人種差別主義者の居場所はない」と訴えた。

有色人種の俳優が一部の人種差別的な「スター・ウォーズ」ファンから誹謗中傷を受けたのは、今回が初めてではないという。「スター・ウォーズ/最後のジェダイ」(2017年)、「スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け」(2019年)などにローズ・ティコ役で出演したベトナム系アメリカ人の女優ケリー・マリー・トラン(33)も、彼女の役名をアジア系の別称に改編するなど嫌がらせがひどくなり、彼女はしばらくソーシャルメディアを停止せざるを得なくなり、ライアン・ジョンソン監督らが遺憾の意を表明した。また黒人俳優のジョン・ボイエガ(30)も被害になっている。今回主役のマクレガーが立ち上がったことで「スター・ウォーズ」ファンの軍団を秩序立てることができるかどうか注目される。