モンロー伝記映画「ブロンド」、ベネチア国際映画祭で絶賛 アナ・デ・アルマス泣き崩れる

(2022年9月10日10:45)

モンロー伝記映画「ブロンド」、ベネチア国際映画祭で絶賛 アナ・デ・アルマス泣き崩れる
「ブロンド」(Instagram/@ana_d_armas))

アナ・デ・アルマス主演のマリリン・モンローの伝記映画「ブロンド」が8日(現地時間)、第79回べネチア国際映画祭で初公開され、14分間のスタンディングオベーションを受けてアルマスは泣き崩れたという。同作は複数の批評家から賞賛を浴びる一方で異論もあり賛否両論を巻き起こしている。

米紙ニューヨーク・ポスト(電子版)によると、ジョイス・キャロル・オーツの同名ベストセラー小説を映画化した3時間近くのNetflix作品「ブロンド」は、プレミア上映後に観客から14分間のスタンディングオベーションを受け、アルマスは泣き崩れたという。

「アンドリュー・ドミニク監督のベネチア映画祭コンペティション作品『ブロンド』は、ハリウッドの伝記映画のコンセプト全体にトーチを当て、ほとんど前例のないものにした」と米サイト「DEADLINE」の批評家は賞賛した。

Netflix初のNC-17(米国の映画規制で17歳未満入場禁止)指定作品である「ブロンド」は、7月に最初の予告編が公開されると、アルマスがキューバ人であることや彼女のアクセントが「本物ではない」 という理由で、反発を巻き起こした。

しかし、「Variety」誌の評論オーエン・クライバーマンは、この映画は「アナ・デ・アルマスの、息をのむようなきらめきと想像力と素直さと心の傷を持った演技によって成り立っている。生々しい叫びを秘めた甘美な演技である」とアルマスを絶賛。「モンローの場合、声がすべてであり、そこに彼女の個性が宿っているのだが、アルマスはそれを鬼気迫るほど見事に表現している」と付け加えた。 また「『ブロンド』で彼女は私たちが求めていたもの以上のものを与えてくれた。彼女はマリリン・モンローになるのです」など複数の批評家がマリリン・モンロー役のアルマスを賞賛しているという。

一方で「これは、モンローの苦しみと苦悩を強調した肖像画であり、私たちのスコップフィリックな罪のために死んだフェミニストの聖女に彼女を聖典化した」と「ガーディアン」は指摘した。別の評論家は、「心理的な枠組みが非常に旧式のハリウッド・フロイト的で、モンロー自身に物語の主体性をあまり与えていない」と指摘した。
また「ハリウッドリポーター」は「これは、この虐待された女性をあと何回、どれだけの創造的な方法で拷問し、品位を下げ、殺し続けるつもりなのかと思わせるほど、乱暴で行き過ぎた、疑問の残る残酷な作品だ」と酷評している。

SNSユーザーの意見も分かれているという。 「『ブロンド』支持派としてカウントしてください。ハリウッドがどのように女優を破滅させるかを探るという根本的なプロジェクトは、強く印象に残る。アナ・デ・アルマスは素晴らしい」、「アナ・デ・アルマスはドミニクの胸を打つ架空の伝記映画で輝いている」などと称賛ツイートがある一方で、「もし『ブロンド』が本当に3時間近い性的暴行のショーケースなら(多くの初期のレビューが示唆しているように)、私はそれを見ることができないと思う」とのツイートも。

アルマスはモンローを演じたことについて「私はずっと役になりきっていたわけではありません。でも、それを感じたのです。私はそれを生きていたのです。重苦しさや肩の重さを感じたわ。そして、その悲しみを感じたわ」といい「彼女は私が考えるすべてだった。彼女は私が夢見るすべてだった。彼女は私が話すすべてだった…それは美しかった」と語っている。「ブロンド」は米国で9月18日に劇場公開されし、9月28日にNetflixで配信される予定。

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