ビル・マーレイ、撮影現場で女性スタッフに「またがりキス」行為 1460万円で和解

(2022年10月12日16:30)

ビル・マーレイ、撮影現場で女性スタッフに「またがりキス」行為 1460万円で和解
ビル・マーレイ(インスタグラムから)

ビル・マーレイ(72)が、映画の撮影現場で女性スタッフにキスするなど不適切な行為をしたと告発され撮影が中断した問題で、女性スタッフに10万ドル(約1460万円)を支払い和解したことが分かった。米メディアが報じた。

米紙ニューヨーク・ポスト(電子版)によると、今年4月、アジズ・アンサリ監督・脚本・主演のサスペンスコメディ「Being Mortal」のセットで、マーレイが女性スタッフに不適切な行為をしたと告発され、撮影が中断された問題で、マーレイが女性に1000万ドル(約1460万円)を支払い和解したと米サイト「Puck」が報じた。

マーレイは、若い女性スタッフにまたがってキスをし始めたとされ、女性は動くことができなかったと主張しているという。告発した女性は、マーレイが後に遊びのつもりだったと主張して、自分の行動をごまかそうとしたと主張。女性は「彼の行為は完全に性的なもので恐怖を覚えた」としている。女性は公式に苦情を申し立て、現場を目撃した別のスタッフによって裏付けられたと報じられている。

マーレイと女性は最終的に和解に至り、10万ドルの支払いと秘密保持契約が盛り込まれたという。また、女性はサーチライト・ピクチャーズの映画スタジオとディズニーに対する法的措置の権利を放棄したという。

マーレイは当初"意見の相違 "と主張した。「私は面白いと思ってやったのに、そうは受け取られなかった」と、CNBCに出演した際に語った。「今現在、私たちは話し合っていて、お互いに和解しようとしている」と語っていた。さらに、「私が幼い頃とは世界が違う。物事は変わり、時代は変わる」と述べた。「#MeToo」運動をきっかけにハリウッドでセクハラなどの告発が相次ぎ改革が進んでいることをうかがわせた。

■ジーナ・デイヴィス、回顧録でマーレイの”不適切行為”を主張

「Being Mortal」の撮影中の不適切行為は、ジーナ・デイヴィス(66)が、マーレイとの苦い経験について口を開いた後に浮上したという。デイヴィスは、近日発売予定の回顧録「Dying of Politeness」で1989年の「クイック・チェンジ」のオーディションでのマーレイとの出会いを振り返っている。マーレイはマッサージ器具を彼女に試すため、ホテルの部屋のベッドに横たわるよう頼んだと主張している。また、マーレイが遅刻した彼女に向かって叫んだと主張した。「あれはひどかった」とデイヴィスは回顧録についてのインタビューで語っている。「最初のミーティングでの彼の振る舞いは…。私はそこから出て行くか、自分自身を守るべきだった。でもその場合、私は役を得ることはなかっただろう」と振り返った。
「オーディションでどう反応するか、どうすればいいかを知っていれば、あの扱いは避けられたかもしれない」と語った。「でも私はあまりに無知だったから、そうしなかっただけなの」と語った。