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ハリウッド特急便
アンバー・ハード、保険会社に名誉棄損裁判の保険金1億4000万円の支払いを求めて反訴 保険会社は免責を主張
(2022年11月23日17:30)
アンバー・ハード(36)が、ジョニー・デップ(59)との名誉棄損裁判による裁判費用や判決による損害賠償支払いを対象として契約した保険をめぐって保険会社に100万ドル(約1億4000万円)の保険金支払いを請求して反訴したことが分かった。米メディアが報じた。
米サイト「TMZ」によると、ハードが契約していた保険会社ニューヨーク・マリンが、ハードが裁判費用と判決による損害賠償支払い命令をカバーする保険金100万ドルを免責にすることを求めて裁判所に提訴した。これを受けてハードが契約違反だとして保険金支払いを求めて反訴したという。
保険会社は、名誉棄損の裁判でハードがワシントン・ポストに寄稿した「DV被害」の記事はデップに対する故意の違法行為があったと認めて賠償金支払いを命じており、米カリフォルニア州の法律では、保険の支払いを免れると主張している。
これに対してハードは、ニューヨーク・マリン社は彼女の弁護費用と判決(損害賠償支払い命令など)に対して100万ドルまで支払うと約束したと主張。これは無条件の契約であり、保険会社はその契約を履行していなく契約違反だとしている。
デップとハードの名誉棄損裁判では6月の評決でハードに1035万ドル(約14億6000万円)の支払いを命じ、デップに対しては200万ドル(2億8000万円)の支払いを命じた。ハードは差し引き約12億円の負けということになり、仮に保険金の100万ドルが支払われたとしても“焼け石に水”だが、いずれにしても双方が評決を不服として上訴しており”第2ラウンド“の行方が注目されている。
■ジョニー・デップVSアンバー・ハードの”バトル“の経過
2012年に「ラム・ダイアリー」で共演したのがきっかけで恋愛関係になり、同年デップは長年のパートナーだったヴァネッサ・パラディ(45)との破局を発表。14年にハードと婚約して翌年2月に結婚。
だがわずか1年3か月の結婚生活で、16年5月にハードが離婚を申請。酒に酔ったデップからDVを受けていたとして、あざができた顔写真を公開して波紋を広げた。デップはDVを否定していたが17年8月にデップが700万ドル(約7億6300万円)を支払うことで離婚が成立した。これで一件落着かと思われたが、デップが反撃して泥沼の裁判闘争が続いた。
2018年10月、デップが雑誌「GQ」(英国版11月号)のインタビューで、ハードに対するDVを全面否定して、ハードのDV告発で「シンデレラからカジモド(「ノートルダム・ド・パリ」の登場する醜悪な容姿の男)にされた」などと激しく非難。さらにハードが同年12月ワシントン・ポストに手記を寄せて、(デップの名前は出さず)DVを告発したら脅され、決まっていた役を降ろされるなど報復されたと主張して、そうした米国の文化・社会構造を変える必要があるなどと訴えた。
その後デップが「ワイフ・ビーター」(妻虐待夫)と報じた英紙「サン」を訴え、さらにワシントン・ポストに手記を書いたハード本人を名誉棄損で提訴した。ロンドンの裁判所で行われたデップが「サン」を訴えた名誉棄損裁判では、2人が法廷で直接対決して、壮絶な夫婦喧嘩やデップのベッドにウンチが置かれていた“ウンチ事件”、デップの指切断事件、デップのドラッグ使用歴、ハードの3P疑惑など前代未聞の暴露合戦が繰り広げられた。
2020年11月、判事は「サン」の記事は「おおむね事実」と認定して名誉棄損の訴えは棄却されデップは敗訴。控訴も棄却されデップの敗訴に終わった。
2022年4月12日(現地時間)、ハードが2018年12月に米紙ワシントン・ポストに寄稿したコラムで名誉を棄損されたとしてデップがハードに5000万ドル(約62億5000万円)の巨額賠償金を請求した訴訟が米バージニア州フェアファックスの裁判所でスタート。双方のさまざまな証人が証言した。ハードは、デップが匿名のアカウントを使って誹謗中傷を繰り返したなどとして1億ドル(約125億円)を請求して”倍返し“の反訴をした。
2022年6月1日(現地時間)、米バージニア州の裁判所の陪審は、デップがハードのコラムを名誉棄損として500万ドル(約63億円)の損害賠償を請求した訴訟について、名誉棄損を認めてハードに1000万ドルの賠償金と懲罰金500万ドルの合計1500万ドル(約20億円)の賠償支払いを命じた。ただし、同州の懲罰金は上限が35万ドルのため合計1035万ドル(約14億5000万円)に減額された。
一方、ハードがデップに1000万ドル(約130億円)の損害賠償を請求して反訴した名誉棄損の訴訟について、デップの弁護士がハードの主張は虚偽などと表明したことは名誉棄損としてデップ側に200万ドル(約2億6000万円)の支払いを命じた。
2022年7月、アンバー・ハードが評決を不服として上訴。その後、ジョニー・デップも上訴した。