米ラッパーのテイクオフさん射殺事件の容疑者逮捕 メキシコ逃亡を計画か

(2022年12 月3日12:00)

米ラッパーのテイクオフさん射殺事件の容疑者逮捕 メキシコ逃亡を計画か
テイクオフさん(Instagrama/@yrntakeoff)

米ヒップホップグループ、ミーゴスのラッパー、テイクオフさんが11月1日(現地時間)、米テキサス州ヒューストンで銃撃され28歳の若さで死亡した事件で、現地警察はパトリック・ザヴィエル・クラーク容疑者(33)を殺人容疑で逮捕した。

米サイト「TMZ」によると、ヒューストン警察は2日(現地時間)、テイクオフさんの射殺事件でクラーク容疑者を逮捕し、テイクオフさん殺害の容疑で訴追したと発表した。

検察は、クラーク容疑者がテイクオフさんの殺害直後にメキシコへ行くために簡易パスポートを申請していたという。逮捕されたとき、多額の現金を所持していたという。検察はクラークの保釈金を100万ドル(約1億3400万円)に設定することと、クラークが保釈された場合自宅軟禁にするよう裁判官に求めている。 ヒューストン警察は、テイクオフの射殺事件で逮捕したと発表しました。

テイクオフさんは11月1日早朝(現地時間)、自身が所属する3人組ヒップホップグループ、ミーゴスのメンバーのクエイヴォ、オフセットと地元のボーリング場でパーティーをしていたときに殺害された。クエイヴォがその場にいた男性らと口論になり、銃撃事件に発展したという。検視官事務所はテイクオフさんが頭部と胴体を複数回撃たれ死亡したと発表した。他の2人のメンバーは命に別状はなかったという。

テイクオフさんは口論に加わっておらず、武器も所持してなく、銃撃を受けた無実の傍観者だったという。銃撃があったとき30人近くが現場にいたが、ほとんどが警察に報告することもなく立ち去ったという。

TMZが入手した現場を撮影した動画では、銃撃が始まる前に、ミーゴスのメンバーのクエイヴォが男らと口論している様子が映っていた。バスケットボールのことで口論になり、クエイヴォとみられる男性が「俺はそんな風に倒れないぞ!」と言っていたという。その数秒後、銃声が一回鳴り響き、みんながその場から逃げようと走り出すと合計10発以上の銃声が聞こえ、少なくとも2つの拳銃から発射されているように聞こえたという。テイクオフさんはこの激しい口論の間、クエイヴォのすぐ近くに立っていたが、その口論に加わっているようには見えなかったという。ミーゴスの代理人は「無意味な暴力と流れ弾がこの世からひとつの命を奪い、我々は打ちのめされています」とコメントした。