セリーヌ・ディオン、難病「スティッフパーソン症候群」をインスタで公表 8公演中止

(2022年12 月9日12:00)

2022年ケネディ・センター名誉賞 ジョージ・クルーニー、U2らが受賞
セリーヌ・ディオン(Instagram/@celinedion)

カナダの歌手セリーヌ・ディオンが神経系の難病「スティッフパーソン症候群」を公表し、2023年の8公演の中止とヨーロッパ公演の再延期を発表した。

米「PageSix」によると、「マイ・ハート・ウイル・ゴー・オン(タイタニックの愛のテーマ)」で知られ同曲の最優秀レコード賞など計5回グラミー賞を受賞しているディオンは、インスタグラムに英語とフランス語で話す5分間の動画を投稿し、健康上の問題で2023年春の公演を2024年に再延期し、2023年の8公演を中止することを発表した。
「私は長い間、健康上の問題を抱えていて、それと向き合うことや、私が経験してきたことすべてを話すことは本当に困難でした。2月のヨーロッパでのツアーを再開する準備ができていないことを伝えるのはとても苦しいことです」と報告した。

そして「100万人に1人が発症する『スティッフパーソン症候群』と呼ばれる非常に珍しい神経疾患と診断された」と明らかにした。

スティッフパーソン症候群は「進行性の筋肉の硬直と痛みを伴う筋肉の硬直や痙攣が発生し、全身へと症状が進行するまれな後天的神経疾患」とされる。

ディオンは「この稀な症状についてはまだ解明されていませんが、私が抱えていた痙攣はすべてこの病気によるものだとわかっています。残念ながら、この痙攣は日常生活のあらゆる面に影響を及ぼし、時には歩行困難や声帯を使った歌唱ができなくなることもあります」と説明した。

このため来年2月のヨーロッパツアーを2024年に再延期し、2023年に予定されていた夏の公演のうち8公演を中止すると発表した。

「私が良くなるために一緒に働いてくれる素晴らしい医師団と、私を支え、手助けをしてくれる大切な子供たちがいます。体力とパフォーマンスを再び取り戻すために、スポーツ医学のセラピストと毎日頑張っていますが、正直言って苦しいです」といい「みなさんにとても会いたい。ステージで皆さんのためにパフォーマンスしている姿を見るのが待ちきれません」と語った。さらに、「今は自分の健康に集中するしかなく、回復への道を歩んでいるという希望を持っています」と語った。