マドンナ、グラミー賞出演の「顔激変」報道に反撃 「女性差別、年齢差別、家父長制と闘う」

(2023年2月9日11:45)

マドンナ、グラミー賞出演の「顔激変」報道に反撃 「女性差別、年齢差別、家父長制と闘う」
マドンナとサム・スミス(Instagram/@madonna)

マドンナ(64)が「顔激変」を報じたメディアに「女性差別」「年齢差別」と反撃し、「家父長制に立ち向かう」などと宣言した。

ロサンゼルスで5日(現地時間)、開催された第65回グラミー賞の授賞式にプレゼンターとして出席したマドンナに対して「顔が激変」「誰だかわからない」などと容姿を取りざたしたメディアなどに対して、マドンナが自身のインスタグラムで反撃した。 マドンナは7日(現地時間)、インスタグラムに長文の声明を発表。「グラミー賞でキム・ペトラとサム・スミスを紹介できたことは私にとって名誉なことでした」と書き出し「私は、アルバム・オブ・ザ・イヤーの最後の賞を贈りたいと思いましたが、それよりも、トランス・ウーマンが初めてグラミー賞でパフォーマンスしたことを紹介することの方が重要だと思いました。その上、彼女はグラミー賞を受賞したのです! ♥️」とトランスジェンダーとして初めて受賞したキム・ペトラス(30)を称えた。ペトラスは当時世界最年少の16歳の時に性転換手術を受けて女性になったドイツ出身のシンガー・ソングライター。LGTPQ+コミュニティのアイコン的存在。

マドンナ、グラミー賞出演の「顔激変」報道に反撃 「女性差別」「年齢差別」「家父長制と闘う」
キム・ペトラス㊧とサム・スミス(Instagram/@recordingacademy)

そして「私がスピーチで言ったこと、サムやキムのようなアーティストの大胆不敵さに感謝を捧げるということに注目する代わりに、多くの人がプレスのカメラマンが長いレンズのカメラで撮った、誰の顔でも歪んでしまうような私のクローズアップ写真のことばかり話している!」と非難した。

「もう一度いいます。私は私たちが住む世界に浸透している年齢差別と女性差別のまばゆい光の中に囚われている。45歳を過ぎた女性を祝福しようとせず、意志が強く、勤勉で、冒険的であり続けるなら罰する必要があると感じる世界」と糾弾した。

さらに「私はこれまで、自分が行ったクリエイティブな選択や、自分の見た目や服装について謝罪したことはありませんし、これからもするつもりはありません」と付け加えた。「私はキャリアをスタートさせた当初からメディアに貶められてきましたが、これはすべて試練だと理解していますし、私の後ろにいるすべての女性が今後数年間、より楽に過ごせるように先駆者であることをうれしく思っています。ビヨンセの言葉を借りれば、『You won't break my soul』(私の魂は壊れない)です」。

そして「私はこれからも、破壊的な行動、境界を押し広げ、家父長制に立ち向かい、そして何よりも自分の人生を楽しむことをこれからも続けていきたいと思います」と締めくくった。