ジェレミー・レナー、除雪車事故で「自分が脳と背骨だけになることを恐れた」

(2023年4月7日19:15)

ジェレミー・レナー、除雪車事故で「自分が脳と背骨だけになることを恐れた」
ジェレミー・レナー
(Instagram/@jeremyrenner)

米ネバダ州で今年1月1日(現地時間)、除雪作業中に除雪車の下敷きになり重傷を負った米俳優ジェレミー・レナー(52)が6日(現地時間)に放送されたテレビ番組で事故について「自分が脳と背骨だけになることを恐れた」などと当時の心境を明かした。

レナーは1月21日(現地時間)、自身のインスタグラムにベッドで足のストレッチをする写真を投稿して30か所以上の骨折があったことを明かしたが、その後驚異的な回復を見せてこのほどABCテレビに出演して、恐ろしい事故の直後は、「自分がただの脳と背骨になることを恐れた」と語り、自分が抜け殻のような人間として生きていくのではないかと心配していたことを明かした。

そして、人生の崖っぷちから、歩行器の助けを借りて、再び動けるまでに回復した感動的なストーリーを語ったという。

レナーは、自分が受けた痛みと同じほど家族が苦しんでいたことをとても気の毒に思っていたと語った。そして手話で家族に申し訳ないと伝えたと話し、涙が出るのをこらえたという。

レナーは前を向いていて、自分の命を奪いかけた事故に悩まされるのは嫌だと語った。リハビリはまだ道半ばだが、普通の生活に戻る兆しは見えているという。そのためには、俳優として復帰することを考えているという。

事故は元旦にネバダ州タホにある自宅近くで起きた。大雪で動かなくなった車に乗っていた家族を助けるため、レナーが除雪車で車の近くまで行き降りたとき、7トンの除雪車が転がり始め、除雪車の下敷きになった。レナーは病院に運ばれ、当初は危険な状態と報じられた。

レナーは病院のベッドで自撮りした写真をインスタに投稿して負傷した痛々しい顔を公開して関係者やファンを心配させたが、2度の手術を受け回復を遂げ退院した。

レナーは、「マイティ・ソー」(2011年)にホークアイ役でクレジット無しのカメオ出演を果たし、「アベンジャーズ」(2012年)、「アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン」(2015年)、「アベンジャーズ/エンドゲーム」(2019年)、「ブラック・ウィドウ」(2021年)でも同役を演じている。イラク戦争での爆弾処理班の軍曹役で出演した映画「ハート・ロッカー」(2008年)でアカデミー賞主演男優賞に、「ザ・タウン」(2010年)で同助演男優賞と2度アカデミー賞にノミネートされた。