ティナ・ターナーさんの死因は自然死  長い闘病生活で自殺ほう助を考えたことも

(2023年5月26日11:30)

ティナ・ターナーさんの死因は自然死  長い闘病生活で自殺ほう助を考えたことも
ティナ・ターナーさん(Instagram/@tinaturner)

24日(現地時間)、スイスの自宅で死去した伝説の「ロックンロールの女王」ティナ・ターナーさんの死因は自然死だったと英紙が報じた。長い闘病生活で2016年には自殺ほう助を考えたこともあったという。

英紙デイリー・メール(電子版)によると、スイスのチューリッヒ近郊キュスナハトの自宅で83歳で死去したターナーさんの死因は自然死だったと代理人が明らかにしたという。

ターナーさんは長い闘病生活の後亡くなった。腸がんと闘い、腎臓移植を受け、40年以上にわたって高血圧を患っていたという。

死後、ターナーさんの手記が発見され、夫のアーウィン・バックがターナーさんに腎臓を提供する前の2016年に、自殺ほう助を考えたことがあると書かれていたという。ターナーさんは、スイスの自殺ほう助団体に登録したことを回顧録で明らかにした。スイスでは医師が処方した薬を患者本人が摂取して自死する自殺ほう助が認められている。

ターナーさんは1978年に初めて高血圧と診断され、2016年には腸がんとの闘病を開始した。同時に腎臓の機能も低下し、2017年に腎臓移植手術を受けた。 2023年4月9日、最後の公の場での発言と思われる英紙ガーディアンとのインタビューで、死を恐れていないことをなどを語っていたという。

世界が自分をどのように覚えていてほしいかと聞かれ、ターナーさんは「ロックンロールの女王として。他の女性たちに、自分らしく成功するために努力していいんだと示した女性としてね」と語ったという。

また、年をとることで何が怖いかと聞かれると、「何もないわ。これは人生の完全な冒険であり、私は毎日受け入れ、それがもたらすものを受け入れるのです」と語った。

25日(現地時間)、ターナーさんの湖畔の家の前には、30年近くスイスに住んでいたロックンロールの女王を追悼表するために、花やカードが置かれていたという。家の門には、キャンドルを灯し、「愛の魔力(ホワッツ・ラヴ・ゴット・トゥ・ウィズ・イット」や「シンプリ―・ザ・ベスト」などをヒットさせた歌手へのメッセージを書き残す訪問者がひっきりなしに訪れた。ターナーさんは1995年、長年のパートナーであるバックとスイスに移住。結婚した直後の2013年、スイス国籍を取得し、米国籍を返上していた。