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「宇宙でいちばんあかるい屋根」 桃井かおりがヒロインの少女と交流する謎の老婆を快演

(2020年9月6日12:30)

「宇宙でいちばんあかるい屋根」 桃井かおりがヒロインの少女と交流する謎の老婆を快演”
「宇宙でいちばんあかるい屋根」(渋谷TOEI)

中学生の少女が謎の老婆「星ばあ」と出会い交流しながら成長していく姿を、映画初主演の清原果那、ベテラン桃井かおりなどのキャストで映画化したファンタジックな作品。日本アカデミー賞最優秀作品賞、松坂桃李が最優秀主演男優賞、シム・ウンギョンが同女優賞など映画賞を総なめにした「新聞記者」(2019年)の藤井道人監督が監督・脚本を担当した。野中ともその同名小説が原作。

■ストーリー

14歳の大石つばめ(清原果那)は隣の家の大学生・亮(伊藤健太郎)に密かに恋心を抱いているが想いを伝えられずにいた。また父親(吉岡秀隆)が離婚して再婚した相手の義母(坂井真紀)が妊娠し複雑な思いを抱かかえていた。つばめにとって、通っていた書道教室の屋上は唯一の癒される場所になっていた。そうしたなか、ある日派手な衣装を着た不思議な老婆の「星バア」が屋上に現れる。つばめは不思議なオーラを漂わせ人間離れしたパワーを秘めた彼女に次第に心を開いていき、恋の悩みや家族の問題などを相談するようになる。「星ばあ」は「しぶとく生きろ!」といい、つばめはポジティブになって前に進んでいく。

■見どころ

NHK連続テレビ小説「あさが来た」(2015年)、同「なつぞら」(2019年)で注目され、来年春のNHK連続テレビ小説「おかえりモネ」のヒロインに抜擢されるなど注目されている清原果那が多感な女子中学生のヒロインを熱演している。さらには数々の国内の映画賞を受賞し「SAYURI」でハリウッドに進出するなど国際的に活躍する桃井かおりが、独特な語り口で個性あふれる不思議な老婆を快演。ヒロインのつばめに影響を与える「星ばあ・ワールド」を繰り広げて新境地を見せている。つばめと「星ばあ」のコンビが繰り広げるファンタジックな世界や、つばめと亮、つばめと家族の物語がハートウオーミングな余韻を残す。(2020年9月4日公開)