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映画「また、あなたとブッククラブで」 ハリウッドのレジェンドの女優4人が赤裸々トーク全開で競演

(2020年12月24日20:15)

映画「また、あなたとブッククラブで」 ハリウッドのレジェンドの女優4人が赤裸々トーク全開で競演
「また、あなたとブッククラブで」(東京・渋谷区のヒューマントラスト渋谷)

ダイアン・キートン、ジェーン・フォンダ、キャンディス・バーゲン、メアリー・スティ―ンバージェンのハリウッドを代表する4人の女優が初共演した話題作。4人が赤裸々トーク連発で笑いあり涙あり感動ありのコメディ。アンディ・ガルシア、ドン・ジョンソン、リチャード・ドレイファスなど男優陣も豪華メンバーが出演している。監督は本作が監督デビュー作となったビル・ホールダーマン。

■ストーリー

夫に先立たれた専業主婦のダイアン(ダイアン・キートン)、独身のホテルオーナーのヴィヴィアン(ジェーン・フォンダ)、離婚してシングルになった連邦判事のシャロン(キャンディス・バーゲン)、夫婦生活が倦怠期のキャロル(メアリー・スティ―ンバージェン)の4人は月1回の読書会で集まり様々な話題で盛り上がっていた。名作ばかり読んでいたが、あるときヴィヴィアンの提案で官能小説「フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ」を読むことになり、内容に刺激されて、4人はそれぞれ性的に積極的に行動するようになる。
ダイアンは機内で偶然隣に座ったパイロット(アンディ・ガルシア)にディナーに誘われてときめく。ヴィヴィアンは昔の恋人(ドン・ジョンソン)と再会してまた交際してほしいと告白される。シャロンは出会い系サイトにはまって、ジョージ(リチャード・ドレイファス)と会い車の中で愛し合う。そしてキャロルは夫婦の営みがなくなった夫にバイアグラを仕掛けて大騒動になるなど4人はそれぞれの熱い体験に突き進んでいく。

■見どころ

なんといっても4人のハリウッドを代表する女優の共演が見ものだ。セックスについて赤裸々にトークを繰り広げ、さらには官能小説に刺激されて大胆に性愛を求める行動を繰り広げるのは何とも痛快だ。笑いあり、涙あり、下ネタあり、そして最後にホロリとさせる。
ちなみにダイアン・キートン(74)は「アニーホール」(1977年)でアカデミー賞主演女優賞を受賞。「ゴッドファーザー」シリーズ、「ミスター・グッドバーを探して」(1977年)、ゴールデングローブ賞主演女優賞(ミュージカル・コメディ部門)を受賞した「恋愛適齢期」(2003年)など数々の名作、話題作に出演しているハリウッドを代表する女優の1人。
ジェーン・フォンダ(83)は1971年に「コールガール」、1978年に「帰郷」で2度アカデミー賞主演女優賞を受賞しているほか、英国アカデミー賞主演女優賞を受賞した「チャイナ・シンドローム」(1979年)、「9時から5時まで」(1980年)、父親の名優ヘンリー・フォンダ(1982年77歳で死去)と共演した「黄昏」(1981年)などで知られるハリウッドの伝説的な女優だ。1970年代にベトナム反戦運動に参加して政治活動家のトム・ヘイドンと1973年に結婚。1990年に離婚した。
キャンディス・バーゲン(74)はテレビシリーズ「TVキャスター マーフィー・ブラウン」(1988年~1998年)に主演してエミー賞とゴールデングローブ主演女優賞を受賞。「パリのめぐり逢い」(1967年)、「魚が出てきた日」(1967年)、ショーン・コネリーと共演した「風とライオン」(1975年)などに出演している。私生活では1981年にフランスのルイ・マル監督と結婚したが1995年に死別。2000年に不動産関連の仕事をしている男性と再婚。2006年に脳梗塞で倒れたが回復した。
メアリー・スティ―ンバージェン(67)は1980年の「メルビンとハワード」でアカデミー賞とゴールデングローブ賞の助演女優賞を受賞。「バック・トゥ・ザ・フューチャーPART3」(1990年)のドク(クリストファー・ロイド)の恋人役など数多くの映画に出演している。
そんな4人の1970年代の活躍をリアルタイムで見てきた映画ファンは、4人の過去の出演作を思い出しながら、今だから出せる熟成したワインのような演技と年齢を感じさせない熱演ぶりに感激するに違いない。(2020年12月18日公開)