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「マスカレード・ナイト」木村拓哉&長澤まさみのコンビ復活のサスペンス大作

(2021年9月21日9:50)

「マスカレード・ナイト」木村拓哉&長澤まさみのコンビ復活のサスペンス大作
「マスカレード・ナイト」(TOHOシネマズ 六本木ヒルズ)

累計470万部を突破したベストセラー作家・東野圭吾の「マスカレード」シリーズ(集英社刊)を木村拓哉・長澤まさみのコンビで映画化して興行収入46億4000万円の大ヒットを記録した第1作「マスカレード・ホテル」(2019年)に続く第2作目。警視庁捜査一課の刑事・新田役の木村とホテルマン・山岸役の長澤のコンビが復活。前作に続いて「ホテル・コルテシア東京」を舞台に、大みそかに開催される全員仮装した500人の参加者によるカウントダウン・パーティー「マスカレード・ナイト」に現れる殺人犯を追って新田ら刑事とホテルマンたちが犯人との緊迫した攻防を繰り広げる。監督も前作に続いて、「ショムニ」(98年)、「古畑任三郎」(99年)などのヒット・ドラマの演出を手掛け、「GTO」(99年)、「HERO」(07年)、「プリンセス トヨトミ」(11年)、「本能寺ホテル」(17年)などの映画の監督を務めた鈴木雅之。

■ストーリー

数日前に都内のマンションの一室で起きたロリータファッションの女性が感電死させられるという猟奇的な殺人事件の犯人が、大みそかに「ホテル・コルテシア東京」で開催される年越しのカウントダウン・パーティー、通称「マスカレード・ナイト」に現れるという匿名の密告状が警察に届く。捜査本部に呼び出された警視庁捜査一課の破天荒な刑事・新田浩介(木村拓哉)は、以前このホテルで起きた事件の捜査の時のように、ホテルのフロントクラークとして働き、優秀だが少し真面目過ぎるホテルマン・山岸尚美(長澤まさみ)と再び協力しながら事件解決にあたる。だがパーティーの参加者は500人で全員仮装して素顔を確認できず、ゴルフバッグを抱えた不審な客など次から次へと正体不明の怪しく見える客がやってきて、捜査は難航し、手当たり次第に怪しい参加者を見つけては部屋に入り込んだりする新田に山岸は振り回される。タイムリミットが迫る中、事件に関係するとみられる複数の容疑者らしき人物が浮上してくる――。

■見どころ

前作同様ホテルマンには到底なり切れず、犯人逮捕に向けて奔走し時に暴走する新田刑事と、客を守り快適な宿泊を守ることを貫こうとするが新田に振り回され、捜査にはできる限り協力しようとする生真面目なホテルマンの山岸をそれぞれ演じる木村と長澤が絶妙のコンビぶりを見せて熱演しサスペンスを盛り上げている。様々に仮装した500人の参加者による大掛かりなカウントダウン・パーティーの描写、ホテルの地下に仮の捜査本部を置き捜査一課長の稲垣(渡辺篤郎)らが陣取って指揮し、大勢の刑事がホテルマンや一般客を装って張り込み、怪しい人物を見つけると張り付いたりする。はたまたホテルの総支配人・藤木(石橋凌)をトップに、フロントクラークの久我(東根作寿英)、氏原(石黒健)らホテルマンが総出で客を守るために奔走。そしてホテルにやって来る日下部(沢村一樹)、秋山(田中みな美)、曽野夫妻(勝村政信、木村佳乃)、仲根(麻生久美子)、貝塚(高岡早紀)、浦辺(博多華丸)などなど多彩な宿泊客など、大仕掛けな展開は圧巻だ。そして次第に浮かび上がってゆく猟奇殺人の犯人や密告者たちが複雑に絡み合う。「古畑任三郎」などフジテレビのヒット・ドラマや「HERO」などの映画を手掛けた鈴木監督は数多くの見せ場を演出して極上のサスペンス・エンタ―ティンメントになっている。
(2021年9月17日(金)より全国上映中)