「355」 5人の凄腕女スパイが世界を股にかけて活躍する痛快アクション

(2022年2月5日11:00)

「355」5人の凄腕女スパイが世界を股にかけて活躍する痛快アクション
(全国公開中)(配給:キノフィルムズ)(©2020 UNIVERSAL STUDIOS. ©355 Film Rights, LLC 2021 All rights reserved.)

5人の女スパイが世界を破滅させる秘密の武器を敵の手から取り戻すために壮絶な闘いを繰り広げるスパイアクション大作。ジェシカ・チャステイン、ダイアン・クルーガー、ペネロペ・クルス、ルピタ・ニヨンゴ、ファン・ビンビンとまさにダイバーシティのシンボルといった5人の女優が、パリ、モロッコ、上海を駆け巡り肉を切らせて骨を断つ肉弾戦からド派手な銃撃戦、ビルからビルへ飛び移る危険なアクションを繰り広げ敵の男たちをなぎ倒すスーパー・アクションを見せる。監督は「Mr.&Mrs.スミス」(2005年、脚本)、「X-MEN:ファイナルディシジョン」(2006年、共同脚本)、「オデッセイ」(2015年、製作)などで脚本・製作を手掛け、2010年に自身のプロダクション、ジャンル・フィルムズを設立。「X-MEN:ダーク・フェニックス」〈2019年〉で脚本・共同製作、監督を務めて長編監督デビューしたサイモン・キンバーグ。

■ストーリー

米CIA本部に、あらゆるセキュリティをくぐり抜けて世界のインフラや金融システムなどを攻撃するデジタル・デバイスが南米で開発され、闇マーケットに流出しようとしているという情報がもたらされる。CIAはデバイスの受け渡しが行われるパリに、最強女性エージェント、メイス(ジェシカ・チャステイン)を送り込む。メイスは同僚のCIAエージェント、ニック(セバスチャン・スタン)と新婚旅行を装ってパリで工作を実行するが、BND(ドイツ連邦情報局)の秘密工作員マリー(ダイアン・クルーガー)が介入して争奪戦となり、デバイスは国際テロリストの殺し屋の手に渡ってしまう。そうしたなか、メイスは、BDNのマリーや英国の諜報機関、MI6のサイバー・インテリジェンスの専門家ハディ-ジャ(ルピタ・ニヨンゴ)、コロンビア諜報組織の心理学者グラシエラ(ペネロペ・クルス)と手を組んで、パリからモロッコ。中国・上海とデバイス奪還の闘いを繰り広げる。上海では中国政府のエージェント、リン(ファン・ビンビン)も加わるが、行く手に最強のテロ組織が立ちはだかる。

■見どころ

アカデミー賞主演女優賞にノミネートされた「ゼロ・ダーク・サーティ」(2012年)や「インター・ステラ―」(2014年)、「オデッセイ」(2015年)などのジェシカ・チャステイン、ドイツ出身で、第70回カンヌ国際映画祭で主演女優賞を受賞した「女は二度決断する」(2017年)などのダイアン・クルーガー、「それでも夜は明ける」(2013年)でアカデミー賞助演女優賞などを受賞。「ブラック・パンサー」(2018年)などで活躍するルピタ・ニヨンゴ、さらにはスペイン出身で「それでも恋するバルセロナ」(2009年)でアカデミー賞助演女優賞を受賞し「パイレーツ・オブ・カリビアン 生命の泉」〈2011年〉などで活躍するペネロペ・クルス、そして中国出身で「X-MEN:フューチャー&パスト」(2014年)などのハリウッド映画でも活躍するファン・ビン・ビンと超豪華な女優陣の文字通り華麗な“競演”は見逃せない。
体を張った数々のアクションや上海の高層ホテルで展開される壮絶な銃撃戦は圧巻だ。またメイスとニックの恋愛と裏切りやマリーと組織の上司との関係など愛憎ドラマも絡んで、最後まで目が離せないハリウッドのニュータイプのノンストップ・スパイアクションになっている。タイトルになっている「355」は18世紀のアメリカの独立戦争時代に実在した女性スパイのコードネームだという。5人はその精神と強さや技術、プライドを受け継ぎ近年の「#Me Too」運動にも通じる象徴的存在にも見える。(2022年2月4日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国公開中)