3月のおすすめ映画 文化放送「上地由真のワンダーユーマン」推薦

(2022年3月12日11:45)

文化放送「上地由真のワンダーユーマン」(月曜午後9時30分)でパーソナリティ―の上地由真と映画ソムリエの「さゆみん」こと東紗友美さん、映画評論家 荒木久文さんの3人が3月のおすすめ映画を紹介して見どころを解説した。同番組では毎週テーマを設け“由真的”テイストで進行。毎月第1週目は「今月のシネマログ」と題し、その月に公開される話題の映画作品を上地由真と映画の専門家2人が紹介する。今回は3月7日の放送で「余命10年」「ベルファスト」「ナイトメア・アリー」が紹介された。

3月のおすすめ映画 文化放送「上地由真のワンダーユーマン」推薦
東紗友美㊧と上地由真

上地    上地由真のワンダーユーマン!今週もよろしくお願いします。 今日は月に一度の映画をフューチャーする回、題して「今月のシネマログ」。映画ソムリエの「さゆみん」こと東紗友美さん、映画評論家の荒木久文さんとお届けしていきます。 よろしくお願いします!

荒木・東  よろしくお願いします!

上地    3月公開の映画の中から、私、上地由真とさゆみん、荒木さんの三人が「これはおすすめ!」と思った作品をご紹介していきます。 それでは早速さゆみんからお願いします。

東     はい。私がご紹介するのは、3月4日から公開の『余命10年』という映画です。これはベストセラーとなった同名小説の映像化で、命が10年であることを知った主人公・茉莉を小松菜奈さんが演じて、彼女と恋に落ちる青年・和人を坂口健太郎さんが演じています。キャストもすごいですので、非常に話題になっている作品です。 あらすじは20歳の茉莉は数万人に1人という不治の病で余命10年を宣告され、もう自分は恋をしないと心に決めていました。ですが同窓会で、自分の居場所を見失って生きることに迷っている和人と再会して、茉莉の10年、余命を言い渡された状態での10年はとても大きく動いていきます…というお話なんですけども、ちょっと本当にここ最近で一番泣きましたね。後半のパートは回数で言うと8回泣いた。

上地    8回…?

東     全部メモってました、8回泣きました。そして私、この試写室、ワーナーさんだったんですけど、前の席にいた50~60代の男性たちも結構ボロ泣きしてるのが伝わってきて、涙なしには観られない作品になっていたんですけど。本当にね、監督の藤井道人さんを言及せずにいられないんですけど、最近だと『ヤクザと家族 The Family』ですとか『デイアンドナイト』ですとか、いろいろ重厚なドラマを撮ってきた方が…あ、そうですね!今、Netflixで『新聞記者』なんかも、配信されている作品も撮っているんですけど。藤井さんがこんなに恋愛映画にはまるとは、私は思っていなかったんですよ。初めてだったと思うんですよね、恋愛映画という恋愛映画は。

荒木    そうですよね、たぶん。

東     ですよね。こんなにすばらしく撮ったんだなって泣いてたんですけど。この作品を観てると、この亡くなってしまった方はこの本を残すっていうことは出来たと思うんですけど、もし人生で何も残らなくても、何も残せなくても、愛だけは本当に残るんだなって教えてくれる作品で、めちゃくちゃ泣きましたね。

荒木    藤井監督ね、今おっしゃったようなプロフィールの方なんですが、この人の特長としてはとても綺麗な画を撮る人なんですね。今回もとにかく風景が美しいんですね。春の桜、夏の花火、秋の紅葉、冬の夕日とかね。それが主人公・茉莉さんの心情、儚くも美しい心情を表しているっていうところが、そうした映像に上手く反映させているところがありますね。

東     荒木さんが今、言ってくださったところなどもなんですけど、本当にいい映画には絶対に忘れられない良いシーンがあると思っていて、この映画でいうと監督も言及しているんですけど、茉莉と和人の気持ちが通じ合った瞬間の桜吹雪のシーンというのは、結構忘れられないと思います。どういうシーンかというと桜の満開を待って撮影日をずらして撮影部も照明部もスタッフが全力で力を注いだって言っているんですけど。こうですよ、2人が歩いているんですよ、小松さんと坂口さんが。そこを桜の花が舞うんですよ。その桜を見て2人が絶句するんですよ。で、顔を見合わせて笑う・・・っていうシーンなんですけど。もう監督も決定的なセリフも説明もないけど絶対に伝わるから信じて欲しいとプロデューサー陣に啖呵を切って、もし上手くいかなかったらどうしようと内心不安はあったものの、美しく撮れたと思います、と言っているシーンなんですけど。ふわぁ~って。笑うっていうのも「にこっ」じゃなくて「あはは!」って心がほどけて笑う感じのこのシーンが本当に綺麗でしたね。

荒木    そうですね。そういう一つ一つにとてもいい工夫をなさっていますよね。恋愛、難病ものって言うんですけど、こういうの。余命もの、とか。たしかにもちろん当人に対しても泣くんですが、私は歳のせいもあって家族とかね、周りの人に感情移入しますね。子供に先立たれる親の気持ちとか思うとたまりませんよね。本人も辛いと思うけど。お父さん役とかね、松重さん。それからお母さんは原日出子さん、お姉ちゃんには黒木華さんね。

東     脇を固めるキャストの演技力が凄まじいから…。

荒木    凄まじいんですよ。本当にそういう意味では難病っていうこともそうなんですけど、そういうのではなくて、普遍的な私たちが日々どうやって真剣に大切に生きていかなきゃいけないのかな、っていうのも教えてくれるんですよね。

東     なんか余命ものっていうジャンルで言われがちなんですけども、そうじゃなくてどうやって生きていくか、みたいなことを考えさせてくれる作品だったので、さすがやっぱり藤井さんってドキュメンタリーのようなリアルな展開に持っていくのがお上手だと思うんですけど、そういうところも生きてるなと思いながら観てました。

荒木    由真さんはまだ観てないのよね?

上地    まだ観てないんですよ。

荒木    もう思いっきり泣きたいと思いますけども、まあこういうものってだいたいストーリーがわかってるんだけど、それでも泣いちゃうんだよね。

東     だってもうタイトルがね~。

荒木    はい。今回はね、ちょっとハンカチじゃなくてバスタオルくらい持っていった方がいいね。

上地    要りますね~、私。

東     たしかにそのレベルですよ。泣きたい人に観てもらいたい、本当に美しい映画でした。私、東紗友美が紹介したのは、3月4日から公開中の『余命10年』でした。

上地    続いては、映画評論家・荒木さんのおすすめ作品です。

荒木    私が紹介する映画は3月25日から公開の『ベルファスト』という作品です。この映画、今世界で最も注目されていると言ってもいい映画人ですよね。ケネス・ブラナー監督の作品です。この人は名俳優にして名監督、名演出家としても知られていますね。今、ポアロをやっていますよね。あの『ナイル殺人事件』。北アイルランドのベルファスト出身なんですね、この人。自分で全部手掛けて、自分の幼少期を辿った自伝的な作品ですね。今度のアカデミー賞には7部門にノミネートされているそうなんですね。

上地    すごい。

東     これ本当に本命ですよね、アカデミー賞の。

荒木    そうですね、かなり本命だと思います。ストーリーは極めてシンプルなんです。時代は1960年代後半、ブラナー自身であろう9歳の少年・バディくんの目を通して、北アイルランドのベルファストでの生活を描いているんですね。本当にバディくんは仲のいい家族たち、友人たちに囲まれて、音楽や映画を楽しんで、大好きな同級生の彼女の隣りに座るために一生懸命勉強しているんですよね。成績がいいと前の方に座れるらしいので。

東     ねえ、可愛いですよね~。

荒木    はい。で放課後にはじいちゃん、ばあちゃんと世間話したりですとか相談したりして、本当に豊かな子供時代を過ごしていますよね。近所の付き合いなんかも日本の昭和の下町だとか田舎みたいな感じで地域全体、共同体で子供を育てたり、協力していくっていうような、そういう状況だったんですが、1969年の8月に突然プロテスタントの武装集団がカトリック系の住民への攻撃を始めて、いわゆる北アイルランド戦争というものが始まるわけなんです。今まで住民すべてが顔なじみの家族のようなベルファストの町がこの日を境に、暴力と隣り合わせ、下手したら隣の人と殺し合う、そういう状況になるんですね。その中で家族がどういう道を取るのかという、そのあたりを描いている作品です。 観ていただいてどうでした?

上地    こういうテーマではあるんですけど、9歳のバディくんの目を通して描かれているからほっこりしたとことか、さっき荒木さんが言ってたクスッと出来るシーンとかもあるんで、なんか良かったです。

荒木    内容はほっこりした、殺伐とした状況の中でほっこりとしたいい作品でしたよね。

東     もう最近アカデミー賞ではモノクロ映画も、ものすごく奮闘していると思うんですけども、この作品は本当に綺麗でしたよね。

荒木    そうですよね。モノクロ映画ってなぜモノクロかっていうと、ひとつは懐かしさを感じさせるんですよね。それから過去の写真を眺めているような、過去の気分にさせるというか。それから残酷な場面もあるんであまり生々しくないということ。さっき由真さんも言ってましたけど、とにかくカメラの構図がすばらしいんですね。最初の部分なんかは町のクローズアップからロングショットが多くて、写真集を眺めているような気分にもなりますね。それとカメラ位置に気がつきました?子供の目から見ているんで、上を見ているんですよ。だから大人に対してはほとんど見上げているっていうね、そういうところもしっかり考えて作ってますね。

東     戦争の映画というより、あくまで子供の瞳を通しての紛争地域を見るから家族の方が自分にとっては大きな問題で、家族映画みたいに見えるんですよね。

荒木    そうですね、家族映画ですね。で、おじいちゃん、おばあちゃん…。

東     ジュディ・デンチ。アカデミー助演女優賞、ノミネートされましたね。

荒木    はい。キアラン・ハインズね。両方ともね、アイルランド系の人です。で両親が、カトリーナ・バルフとジェイミー・ドーナンという、これも美男美女ですよね。もうセクシー俳優なんですけども。

東     綺麗でした。

荒木    はい。みんなアイルランド系の人をちゃんと使っているんですね。

東     ケネス・ブラナーの舞台演出家とかもこれまでやってきたキャリアなので、そのセンスというか、目利き、キャスティングのセンスとか感じますよね。

荒木    ケネス・ブラナーね、ちょっと話しておくと、元々北アイルランド出身なんですけど、ロンドンの王立演劇学校を首席で卒業するんですね。

東     首席なんですか?!すごい!

荒木    そう。それで23歳でロイヤル・シェイクスピア・カンパニーに参加して多くの舞台に出て。いわゆるシェイクスピア役者ですよ。もうこれ本当に実力がないと出来ないことなんですけども。映画でも監督と俳優の二刀流をやっていまして、29歳の時でしたかね、アカデミー賞の主演男優賞、監督賞にダブルノミネートされていますね。 有名なローレンス・オリヴィエ卿の再来というふうに呼ばれているんですね。そういう中で音楽もね、それからテレビ番組なんかも映画もいろいろなものを出てますんで、私なんかは歳がちょっと近いんで、すごく懐かしい感じがしましたね。 ところで、北アイルランド紛争っていうのはどういうものだったのか?これでブラナー一家がアイルランドからイギリスに移民するんですけど、まず北アイルランドってどこにあるかわかりますか?

東     え、そのままアイルランドの北?

上地    北、上!

荒木    そうなんです、アイルランド島の右上です。ここが北アイルランドなんですが、イギリス領なんですね。イギリスの一部。だからイギリス本体とアイルランドの一部。グレートブリテン及び北アイルランド連合王国というのが正式な名前なんですね。ここの問題なんですよね。アイルランドとイギリスは元々違う国なんですね。民族的にもちょっと違うんですけど。昔からイギリスに支配、管理されてた植民地。ところが100年ぐらい前に独立します。ただその時に北アイルランド系の人はイギリスに残りたいって言ったんですね。

東     ベルファストの?

荒木    そうそう、ベルファストのあるところ。

東     なるほどね~。 荒木    なぜかっていうと、ここアイルランドの宗教はカトリックだったんです。ところがイギリスの宗教はプロテスタント。だから全体ではカトリックが多いんだけど、ここだけはカトリックが少数派でプロテスタントが多いっていうこと。そういうちょっと異様な中にあるわけですね。だからここら辺の人たちの宗教の感情とかそういうものは我々に想像出来ないぐらい複雑なもので…。

東     たしかに、1つの国の中でそんなに対立する2つがあったということですものね。

荒木    そうなんですよ。カトリックの人たちはここからプロテスタントの人を追い出したい、プロテスタントはここからカトリックを追い出したい、という中での戦争ということなんですね。

東     なんでこんなに大きな紛争だったのに、これまでちゃんと知らなかったんだろうって思うと、やっぱり語り継がなきゃいけないな、と。今回の映画みたいに、『ベルファスト』を通して思ったんですけど。

荒木    60年代から90年代まで続くんですけども、あのⅠRAという言葉、知らないよね?もうね。僕らでベルファストって言うと、この辺は爆弾テロと…。

東     えーっ!だってベルファストっていう言葉自体を、私たちは初めて知りました。

上地    初めてこの映画で知りました。

荒木    ああ、なるほどね。この『ベルファスト』やそのベルファストを中心にした北アイルランド紛争の映画ってたくさんありますよ。『ベルファスト71』とか『父の祈りを』とか。アイルランドを舞台にした映画があるので観てください。本当に血で血を洗うね、戦いだったので。しかもね隣同士で争う、いつか殺し合うというか、ね。両方ともスコットランド系の人はもうカトリックを全部追い出したいという。両方とも過激派がいるんですよね。爆弾を使ったりなんかするという話なんですけどね。そこにもナショナリズムとか関わってきますけども。宗教と、他にもちょっと人種が関わってきたり、ナショナリズムが関わると、もうグッチャグチャになって、本当にもうどうしようもなく複雑な問題なんですね。そういう中での映画なんです。だけど内容はほっこりして温かい、家族の物語。おじいちゃん、おばあちゃんと温かい愛情。それから故郷の想い、初恋、そういうものが描かれている。そういうちょっとギャップのある二重構造の映画ということをもうちょっとよくわかっていると、もっと面白い。

東     もう1回観たくなりますねー、そういう状況で!

荒木    これを機会にこのあたりの映画を観ていただきたいなと思います。ということで私が紹介したのは『ベルファスト』というアカデミー賞に7部門ノミネートという作品でした。

上地    「今月のシネマログ」、トリは私、上地由真のおすすめ作品をご紹介します。私がご紹介するのは、3月25日から公開の『ナイトメア・アリー』です。 まずストーリーから紹介します。時代は第二次世界大戦後のアメリカです。ショービジネスでの成功を夢見る野心溢れた青年・スタンは、人間か獣か正体不明な生き物を出し物にする怪しげなカーニバルの一座とめぐり逢います。そこで読心術師のジーナに気に入られたスタンは彼女の仕事を手伝い、そのテクニックを身につけてトップ興行師に成長します。しかし人気者になったスタンは一座を離れて活動を始めるのですが、ある日精神科医を名乗る女性と出会って、人生を狂わされていきます…というお話です。
このスタンを演じたのが『アリー/スター誕生』のブラッドリー・クーパー。イケメンですね~、かっこいい。そして精神科医を名乗る女性を演じたのが『アビエイター』『ブルージャスミン』のケイト・ブランシェット。他にもキャストが豪華ですよね。あと美術、セットとか衣装もすごく素敵で、それだけを見るだけでも価値があると思わされる映画でした。

東     羨ましい!私、本当に観たいのに観れていなくて。今年の作品賞、先ほどの『ベルファスト』と同様に争っている作品なんですけど、監督がギレルモ・デル・トロ。なんといっても映像美ですよね。それをこのキャストと衣装の華やかさでやるなんて観たくてたまらないんですけど。

荒木    今おっしゃったようにね、衣装デザイン、美術、それから撮影で、4部門アカデミー賞でノミネートされているんですよね。

東     いや~、観たかったなー。どうでした?荒木さん、ご覧になりました?

荒木    もちろん観ました。デル・トロ監督は映画界では鬼才と呼ばれてますけども、どっちかというと幻想的な世界ね。『シェイプ・オブ・ウォーター』もそうだったんですけども。

東     たしかに。あれで作品賞獲ってますもんね。

荒木    そうですね。ホラー的な要素がちょっと多いですね。画面が暗くて重い、そういうことにジャンル分けされることが多いのですが、意外にこの人、日本の特撮とかアニメとか、大好きなんですよ。

東     大好きですね。怪獣とか大好きですもん。

荒木    『パシフィック・リム』という作品がありますけど、芦田愛菜ちゃんが出てて、ここでもロボットとか。世界観、幅の広い監督ですよね。1930~40年代の映画だと思うんですけど、いろんな禍々しいものっていうかインチキっぽいものがたくさん出てきますよね。

東     ああ、そうなんですか?

上地    出てきます~。

荒木    いわゆるアメリカの移動カーニバルサーカスっていうのかな?見世物小屋がメインなんだよね。

東     『グレイテスト・ショーマン』の冒頭とかにも出てきてますよね。

荒木    そうですね、ありますよね。アメリカ映画によく出てくるんですけど、訳の分かんない見世物だとかね。

東     ああ。でも『グレイテスト・ショーマン』はいいんですよ、あれ。でもギレルモ・デル・トロが撮る見世物小屋はすごそう!インパクトが…。

荒木    そうでしょう?すごいんだよ!不気味過ぎて。

上地    すごい不気味で・・・ずっと不気味な雰囲気で。

荒木    いかがわしいというかね。

上地    いかがわしかった~。

東     引き込まれそう、それは。

荒木    そう思って見るとね、ブラッドリー・クーパーもあの涼しげな目がですね、いかがわしい目に見えてくるんですよ。

上地    うん、見えてくる!

荒木    怪しい、怪しいね。見世物小屋って面白いですよね。日本にも昔あったんですよね、ああいうもの。ご存知でしたか?

上地    え~?わからないです。

荒木    えっ、わかんない?こう、なんか…蛇女とかろくろ首だとかお祭りの時なんかによく来ていました。とにかくこの世のならぬ怪獣みたいなものね。いっぱい置いてあるんですよ。

上地    そうなんですか?!

荒木    猿の頭骸骨に角つけて、これは鬼の骸骨だとかね。

上地    えーっ!インチキだな~。

荒木    そう、インチキ。蛇女はですね、蛇を食ってましたよ、僕が見た時。

上地    いや~!

荒木    でも考えると、あれ蛇じゃないんだよね。そういう見世物、これが監督ととっても色彩が合うんですよね。元々ホラーでちょっと推理ものも入ってるんですけども。

上地    たしかにサスペンスとしても楽しめる。

東     なるほど~。じゃあちょっと観ていくうちに、犯人誰だろう?じゃないけど、なんかわからなくなってくる感じ?

荒木    そうなんですね。

上地    そうそうそう!どんどん引き込まれていく感じなんですよね。

東     結構長い作品なんですよね。2時間40分とかですよね。

荒木    最後にどんでん返しというか、ある布石があって…。

東     うわぁ~、観たい!! 荒木    ブラッドリー・クーパーがどうなるか?っていうのが見ものなんですけど。なかなかこれはクセがあるけど面白い!そういう種類の作品です。

東     作品賞、闘ってますからね~。

荒木    そうですよね。これも作品賞、それから美術賞、衣装デザイン賞あたりはかなり有力じゃない?

東     有力―!

上地    見せ物小屋の細やかなところとかもすごかったですよね。

荒木    見世物小屋ね。あれがいわゆるデル・トロ監督の世界ですね。

上地    私、上地由真のおすすめ作品は、3月25日から公開の『ナイトメア・アリー』でした。3月公開の映画作品の中から、それぞれの推しを紹介しました。ぜひ映画館でチェックしてください。 映画評論家の荒木久文さん、映画ソムリエの東紗友美さん、ありがとうございました!

荒木・東  ありがとうございました!

■上地 由真
オーディションがきっかけで関西を中心に音楽活動開始。2007年シングル「shine day」などをリリース、以降全国各地でライブ活動やイベント参加。最近は女優としても活躍、舞台、映画などのジャンルにも進出。

■東 紗友美
映画ソムリエとしてTV・雑誌・ラジオなどで活動中。趣味は、映画ロケ地巡り。国内外問わず廻り、1年で100箇所以上ロケ地を訪れたことも。インスタグラムでも毎日映画に関する写真やコメントをほぼ毎日掲載中。

■荒木 久文
現在 複数のラジオ番組を中心に、新聞紙面 ニュースWEBなどに映画をテーマとした評論 批評 紹介 などの活動を展開。報知映画賞選考委員 ノミネート委員  日本映画ペンクラブ会員

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