「ウォーハント 魔界戦線」ドイツの森の中で魔女が米兵を襲う戦争アクション・ホラー

(2022年5月27日10:15)

「ウォーハント 魔界戦線」ドイツの森の中で魔女が米兵を襲う戦争アクション・ホラー
「ウォーハント 魔界戦線」(©2021 OU WARHUNT FILMS. ALL RIGHTS RESERVED.)

第2次世界大戦終結間近の1945年。墜落した輸送機捜索のため、ドイツの森に踏み込んだ米兵たちが遭遇する恐怖と狂気を描いた戦争アクションとオカルト・ホラーが合体した、異色の戦争アクション・ホラー。「ナイン・ハーフ」(1987年)や「レスラー」(2009年)など、長年にわたり活躍を続けているミッキー・ローク(写真㊤)、大ヒット・ドラマ「プリズン・ブレイク」シリーズのティーバッグ役などのロバート・ネッパー(写真㊥)、「トワイライト」サーガのジャクソン・ラスボーン(写真㊦)などのキャストで、監督はアクション演出に定評のある、「ウェズリー・スナイプス/コンタクト」のマウロ・ボレッリ。
2022年/アメリカ映画/英語/93分/シネマスコープ/原題:WARHUNT 提供:ニューセレクト/配給:アルバトロス・フィルム

「ウォーハント 魔界戦線」ドイツの森の中で魔女が米兵を襲う戦争アクション・ホラー
「ウォーハント 魔界戦線」(©2021 OU WARHUNT FILMS. ALL RIGHTS RESERVED.)



■ストーリー

1945年.連合軍の輸送機が、カラスの大群に襲われ、ドイツ南部の森林地帯に墜落する。捜索に向かうことになった米軍のブリュワー軍曹(ロバート・ネッパ―)に、ジョンソン少佐(ミッキー・ローク)は、特務兵のウォルシュ(ジャクソン・ラスボーン)を連れて行くよう命令する。ブリュワーは、「部下が12人いるし13は不吉な数字だ」と断ろうとするが、少佐は墜落した輸送機には機密文書が積んであり、ウォルシュが回収すると告げる。そして捜索隊は森の中を進み、遭遇したドイツ兵と抗戦して打ち負かし、敵の兵士の1人を捕虜にするが、その兵士は正気を失いまるでゾンビのようだった。ラッカーら2人の兵士は風車がある廃屋で謎の美女2人を発見する。その後、ラッカーは沼で美女の1人と遭遇し誘惑されて交わるが、魔女だとわかり射殺してしまう。そうしたなか、墜落機の残骸を発見するが、乗員の遺体は見つからず、ラッカーは奇怪な皮膚病を発症するなど奇怪な現象が相次ぐ。兵士たちは幻覚を見るようになり、軍曹はわれ失い部下を撃つ。カラスの群れに変身する謎の美女の呪霊に翻弄され、殺されて血を採られる。
やがて殺し合いが始まり、生き残ったウォルシュとフリーマンは、ラッカーが発見した風車のある廃屋にたどり着く。そこでウォルシュは、恐るべき真実を明かす。輸送機に積まれていたのは、「魔女の記録」で、ヒトラーが追い求める“永遠の生命”の秘密が記された極秘文書で、それを持ち帰るのがウォルシュの使命だという。廃屋で、呪いの源である“生命の木”を発見するが魔女に襲われ餌食にされそうになる

「ウォーハント 魔界戦線」ドイツの森の中で魔女が米兵を襲う戦争アクション・ホラー
「ウォーハント 魔界戦線」(©2021 OU WARHUNT FILMS. ALL RIGHTS RESERVED.)



■見どころ

敵のナチス・ドイツの森の中に墜落した輸送機の探索のはずが、怪奇現象に襲われ、次第にその原因となる魔女の存在が明らかになっていく展開がユニークなホラー感を醸し出す。不気味なカラスの大群や、神出鬼没に次々と姿を変える魔女の造形もシュールでミステリアスだ。そして軍曹役のロバート・ネッパーや、ウォルシュ役のジャクソン・ラスボーンが怪奇現象に翻弄される兵士をリアルに熱演。さらには「白いドレスの女」(1982年)や「ナイン・ハーフ」(1987年)で人気が出て、1991年からはプロボクサーとしてリングに立ち、引退後は俳優業に復帰して「レスラー」(2009年)でゴールデングローブ賞主演男優賞を受賞するなど、異色の経歴とアクの強いキャラクターで異彩を放つミッキー・ロークが、少佐役で強烈な存在感を見せている。
(2022年5月27日(金)より全国ロードショー)