ショーン・ペンのウクライナ戦争のドキュメント 第73回ベルリン国際映画祭で上映

(2023年2月19日12:15)

ショーン・ペンのウクライナ戦争のドキュメント 第73回ベルリン国際映画祭で上映
ショーン・ペン㊧とアーロン・カウフマン(第73回ベルリン国際映画祭の公式サイトから)

ショーン・ペン(62)が現地で撮影したウクライナ戦争のドキュメンタリー映画がベルリン国際映画祭で初公開され、ペンが記者会見した。

米紙ニューヨーク・ポスト(電子版)によると、ショーン・ペンのウクライナ戦争に関するドキュメンタリー映画「スーパーパワー」(原題:Superpower)が、第73回ベルリン国際映画祭で18日にプレミア上映されペンが出席した。

ペンとリアリティTVのスター、アーロン・カウフマンがコラボしたこの作品は、2022年2月22日に始まったロシア軍のウクライナ侵攻の初期に、ペンが現地でウクライナのゼレンスキー大統領をインタビューするなどして撮影したドキュメンタリー作品。

上映後、ペンは米国がウクライナにもっと早く軍事援助をしなかったことについて、「恥ずべきレベルだということを受け入れなければならない。ロシアが勝利した場合のことを想像すれば、最悪だ。まさに死んだようなものだ」と語ったという。

ウクライナの映画プロデユーサーでゼレンスキー大統領の参謀であるアンドリー・イェルマークは、ゼレンスキー大統領に焦点を当てた「スーパーパワー」を製作したペンとカウフマンに感謝して「ショーン・ペン自身がキエフで大統領と出会い、本格的な戦争開始の初日をその目で見た。独立戦争、ロシアの侵略の物語だ」としたうえで「真実の歴史のための戦いは、私たちが勝たなければならないもう一つの戦線だからです。この映画で描かれた真実は、我々の勝利である」とコメントしたという。

ウクライナ戦争でのロシア軍兵士の死者は6万人に達する可能性があると英国が発表した。ウクライナ兵の死者は6000人から7000人とみられるという。いずれにしてもプーチン大統領が戦争をやめる気配はなく、ウクライナでの激しい戦闘がさらに続きそうだ。