映画「妖怪の孫」のナレーションを務めた古舘寛治「有権者が知っておくべき情報やメッセージがいくつもある」

(2023年3月8日17:00)

映画「妖怪の孫」のナレーションを務めた古舘寛治「有権者が知っておくべき情報やメッセージがいくつもある」
古舘寛治

映画「妖怪の孫」のナレーションを務めた俳優の古舘寛治(54)が、インタビューで同作について「有権者が知っておくべき情報やメッセージがいくつもあり、意義深い作品」などと語った。

「妖怪の孫」(3月17日(金)より新宿ピカデリーほか全国公開)は、日本アカデミー賞作品「新聞記者」や、官邸政治の闇を描いた「i-新聞記者ドキュメント-」など、世に訴える映画を手掛けてきたスターサンズと、邦画史上初となる現役総理大臣のドキュメンタリー「パンケーキを毒見する」の内山雄人監督・制作スタッフが、満を持して“日本の真の影”に切り込む政治ドキュメンタリー。

「パンケーキを毒見する」に続いて同作のナレーションを担当した古舘は、引き受けた理由について「僕は以前から(SNSなどで)政治的発言もしていましたから、『パンケーキ~』の際も、そして今回も『別の人がいいのでは?』という意向を伝えました。観客の裾野が広がると思ったからです。ただ日本では、やはりこういった仕事を引き受ける人があまりいないようで」と語った。

映画を観た感想について「有権者が知っておくべき情報やメッセージがいくつもあり、意義深い作品。僕らの国が、今どういう状態なのか。嘘で固めて国を動かしている現実が描かれています。本作が提示するひとつの側面を知ったうえで、われわれ国民が次にどう行動するのかが問われている」と感じたという。

そして「『古舘寛治がナレーションか』と観る気を失わずに、騙されたと思って観てほしい。人間は一人で生きていくことはできません。必ず何らかの組織と繋がり、その組織が国という大きなものと関わっています。ですから国と自分の人生は切っても切れないもの。国がますますおかしくなったら、現在の平和な毎日を送り続けられるでしょうか。視野を広げて、つねに心のどこかで国のあり方も気にしながら生きていってほしい。『妖怪の孫』は、その

■古舘寛治

ふるたち・かんじ 1968年3月23日生まれ。大阪府堺市出身。「逃げるは恥だが役に立つ」(TBS系、2016年)、「コタキ兄弟と四苦八苦」(テレビ東京系、2020年)などのドラや「淵に立つ」(2016年)、「宮本から君へ」(2019年)、「罪の声」(2020年)などの映画に出演。個性派俳優として活躍。

■映画「妖怪の孫」

映画「妖怪の孫」のナレーションを務めた古舘寛治「有権者が知っておくべき情報やメッセージがいくつもある」
「妖怪の孫」のポスタービジュアル(©2023「妖怪の孫」製作委員会)

「昭和の妖怪」と呼ばれた母方の祖父・岸信介(元総理)の孫の安倍晋三元首相が、幼心に「祖父の教え」として刷り込まれた野望を実現しようとしたといわれる政治姿勢と、その背景にある血縁の秘密。また、なぜ安倍政権は選挙に強かったのかや、アベノミクスがもたらした経済の問題、さらには政治と行政のモラルの低下、そして戦争ができる国になろうとしているニッポンの本当の姿、その根本にあるものを紐解いていくドキュメンタリー。

企画:河村光庸 監督:内山雄人 企画プロデューサー:古賀茂明
ナレーター:古舘寛治 音楽:岩代太郎 アニメーション:べんぴねこ
2023年/日本映画/115分/カラー/ビスタ/ステレオ
製作:「妖怪の孫」製作委員会 制作:テレビマンユニオン 配給:スターサンズ ©2023「妖怪の孫」製作委員会
(3月17日(金)より、新宿ピカデリー他、全国公開)