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アカデミー賞が今年もセレブリティに高価なスワッグバッグを贈ることを決定 ロサンゼルス大火災の救済と復興の中非難の声も
(2025年2月27日13:00)

theacademy
第97回アカデミー賞は、毎回恒例になっている、スワッグバッグが今年も受賞者らに贈ること決めたという。ロサンゼルス大火災の救済と復興の中でセレブリティに高価なスワッグ・バッグを贈ることに非難の声も上がっているという。
米サイト「Radar Online」によると、L.A.大火災の救済と復興の中でセレブリティに高価なスワッグ・バッグを贈ることに異論もあったようだが主催者は例年通りに行うことを決断したという。
スワッグ・バッグ(試供品)は、プロモーション用の化粧品や海外害旅行の招待など超豪華なもばかりで「6桁の値がつく」(数千万円)という。
L.A.に拠点を置くエンターテイメント・マーケティング会社、ディスティンクティブ・アセッツは、アカデミー賞の演技賞と監督賞の上位ノミネート者に「Everyone Wins」命名されたギフトバッグを贈呈することが慣例になっている。
このバッグには、モルディブやスリランカへのクルーシブ・バケーション、きらめくジュエリー、高級ワイン、想像しうる限りの化粧品など、6桁相当の商品が詰め込まれているという。さらに今年は、被災者が保険や政府からの給付金、業者による修復など複雑な問題に対処できるよう支援するブライト・ハーバーによる、100万ドル以上の災害復旧サービスも含まれているという。
3月3日(日本時間同4日)にロサンゼルスのドルビー・シアターで開催される、ハリウッド最大の夜は、スターたちが高級なスワッグを手に入れるセレブなチャンスにもなる。豪華なバケーションから豪華なスパまで、今や有名なオスカー賞のスワッグバッグには何でも入っている。ちなみに受賞者にはオスカー像が授与されるが賞金はない。
しかし、今年はロサンゼルスの山火事の影響もあり、セレブたちがプレゼントの嵐に見舞われていることに反発の声が上がっているという。
ネット上では、多くの人々がまだ自宅の残骸をかき集めている中、セレブたちを甘やかしているとして、バッグを提供している企業を非難する声が上がっているという。ネット上のスレッドでは、ある人は「金持ちに100万ドル?この国は病んでいる」と非難。また別の人は、「これらのクーポン券は、アカデミー賞とは何の関係もない人たちの手に渡れば、もっと良いことになるはずだが、それでは会社の宣伝にならないのだろう」といった声も。ウィル・スミスの司会者に対する”平手打ち事件”など毎年ハプニングが起きることで知られるアカデミー賞授賞式だが、今年は授賞式前に物議をかもしているようだ。
【 第97回アカデミー賞の主なノミネート】
■作品賞
「ANORA アノーラ」
「ブルータリスト」
「名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN」
「教皇選挙」
「デューン 砂の惑星PART2」
「エミリア・ペレス」
「I’m Still Here」
「Nickel Boys」
「サブスタンス」
「ウィキッド ふたりの魔女」
■監督賞
ショーン・ベイカー(「ANORA アノーラ」)
ブラディ・コーベット(「ブルータリスト」)
ジェームズ・マンゴールド(「名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN」)
ジャック・オーディアール(「エミリア・ペレス」)
コラリー・ファルジャ(「サブスタンス」)
■主演男優賞
エイドリアン・ブロディ(「ブルータリスト」)
ティモシー・シャラメ(「名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN」)
コールマン・ドミンゴ(「シンシンSING SING』」)
レイフ・ファインズ(「教皇選挙」)
セバスチャン・スタン(「アプレンティス:ドナルド・トランプの創り方」)
■主演女優賞
シンシア・エリヴォ(「ウィキッド ふたりの魔女」)
カルラ・ソフィア・ガスコン(「エミリア・ペレス」)
マイキー・マディソン(「ANORA アノーラ」)
デミ・ムーア(「サブスタンス」)
フェルナンダ・トーレス(「I’m Still Here」)
■助演男優賞
ユーラ・ボリソフ(「ANORA アノーラ』」)
キーラン・カルキン(「リアル・ペイン~心の旅~」)
ガイ・ピアース『ブルータリスト』
エドワード・ノートン(「名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN」)
ジェレミー・ストロング(「アプレンティス:ドナルド・トランプの創り方」)
■助演女優賞
モニカ・バルバロ(「名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN」)
アリアナ・グランデ(「ウィキッド ふたりの魔女」)
フェリシティ・ジョーンズ(「ブルータリスト」)
イザベラ・ロッセリーニ(「教皇選挙」)
ゾーイ・サルダナ(「エミリア・ペレス」)
■国際長編映画賞
「I’m Still Here」(ブラジル )
「The Girl with the Needle」(デンマーク)
「エミリア・ペレス」(フランス )
「聖なるイチジクの種」(ドイツ )
「Flow」(ラトビア)
■長編アニメ賞
「Flow」
「インサイド・ヘッド2」
「メモワール・オブ・ア・スネイル」
「ウォレスとグルミット 仕返しなんてコワくない!」
「野生の島のロズ」
日本からは伊藤詩織監督「Black Box Diaries」が長編ドキュメンタリー部門に、短編映画「あめだま」(英題:Magic Candies)が短編アニメーション部門に、「小学校~それは小さな社会~」(山崎エマ監督)から生まれた短編作「Instruments of a Beating Heart」短編ドキュメンタリー部門に、計3作品がノミネートされた。